...明るく暮れて行く静かな空に反響する子供達の歌声が...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...わわんわわんと反響する波の音...
海野十三 「恐竜島」
...あたりの岩までが反響するくらいだった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...188【1】1.街路に跫音が反響する...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...不思議によく物音を反響する箇所であり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それが海底で反響するのを利用する事が実行されるようになった...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...荒々しく反響する...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...遠い電車の響やまた近く崖下で釣する人の立騒ぐ声にも恐れず勢よく囀(さえず)る小鳥の声が鋭く梢(こずえ)から梢に反響する...
永井荷風 「日和下駄」
...その声を聞くと長老はやゝ愕然としたらしく反響するやうに重く応(こた)へた...
長與善郎 「青銅の基督」
...無論私自身の心がこの言葉に反響するように...
夏目漱石 「こころ」
...海と崖(がけ)に反響するような答と共に両手を一度に頭の上に差し上げた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...一人でも多く「戦争をやめよ」といふ叫びがおのおのの叫びとなつて反響することを祈る...
原民喜 「長崎の鐘」
...廊下に反響するドイツ語のなつかしい響き――兄弟たちはいつも特殊な抑揚を使って喋っていた――とが結合して...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...人の声は聞えないが馬のいなゝきだけは怖ろしく立派に反響する...
牧野信一 「村のストア派」
...ルウマックか?森の中に反響する...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...あの円天井から旨く反響することでしょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その反響する音で...
山本周五郎 「山彦乙女」
...凩(こがらし)のように深夜の四壁に反響するのを聞いていた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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