...一反歩二円二十銭の畑代はこの地方にない高相場であるのに...
有島武郎 「カインの末裔」
...(一エーカーは約四反歩)彼等は一般に多芸多能であつて...
石川三四郎 「社会的分業論」
...此処は半反歩許りの野菜畑で...
石川啄木 「葬列」
...一日も早く植えてしまわなければならぬ八反歩ばかりの田を控えて...
犬田卯 「米」
...初年一反歩に附き三圓...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...また石灰を一反歩に百貫も入れることなど種々ですが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...昨年七月より近郊にて(現今のところ)約六反歩(たんぶ)の土地つき家屋を借受け...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...併ながら奴隷も亦存在があつて大寶令と云ふ法律即ち大化革新の後を全くする爲に出來た法律には、天下の土地を皆國有の土地としてしまつて、豪族が澤山の土地を持つことを禁じて、土地は悉く分配をして、良民には一人二反歩、妻は一反歩半、其子供は其何分の一、奴隷は其何分の一と云ふ風に奴隷にも田を呉れるやうになつて居りまして、保護もあり制限もあつたのです...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...之に手を入れて堤防を堅牢にして人口を多く致しますと云ふと田地の價が一反歩八百圓九百圓と云ふ値が出ぬに限らぬ...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...平均一反歩につき二二三貫目にあたれり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...単に反歩(たんぼ)とも云つたやうである...
永井荷風 「里の今昔」
...二反歩はなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...三四反歩(たんぶり)も作(つく)つちやなあ」「こんで穗(ほ)の出際(でぎは)に雨(あめ)でもえゝ鹽梅(あんべえ)なら...
長塚節 「土」
...六反歩を自作しながら...
服部之総 「加波山」
...五反歩たらずの土にしがみついて...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...七反歩の小作料は...
山本周五郎 「さぶ」
...雪の来るまでに約二反歩ほど土を入れることができた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...而かもなほ寺の境内として殘してある森林の面積百五十八町三反歩といふのに見ても如何にこの山を包む森林の廣いかは解るであらう...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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