...吾等人格の獨立は此の如き謙遜を反撥することによつて漸く初まるのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...眞正に輕蔑し反撥することを知る魂のみが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...若し又彼等が相互に反撥するのはその間に深い本質的の矛盾があるためにしても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...宿命的に反撥する...
太宰治 「火の鳥」
...だが何か圧迫を加へられると忽ち跳ね起きて来る反撥する房一の気質は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...善とか美とかによく反撥する性質を持つたトルストイから...
田山録弥 「自他の融合」
...――だが弁証法的論理学は決して形式論理学と互角に相反撥するのではない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...所謂方法論などが仮定するように相互に反撥するものではない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...(暴力団が、大層、えらそうにしとる)威圧されそうなものに、反撥するように、金五郎は、強いて、心に、そう呟いた...
火野葦平 「花と龍」
...九鬼は何か反撥するような微笑をしたきり黙りこんでしまった...
堀辰雄 「聖家族」
...反撥する肌のにおいを感じていた...
本庄陸男 「石狩川」
...反撥する利害の社会的な意味...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...あすこの混雑には反撥するものがあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それに反撥する一語の気力すら残していなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...かえって又右衛門の厳格な父性は反撥するかも知れないし...
吉川英治 「新書太閤記」
...日ごろの気がねも勃然(ぼつぜん)と反撥する...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分たちに、都合のいい政令なら、受けるが、不利な政令なら、無視する、あるいは、反撥する...
吉川英治 「平の将門」
...同性は反撥する――ネ...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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