...眞正に輕蔑し反撥することを知る魂のみが...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...壓迫と強制とに反撥する意味から云へば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...』相手の返事を聞かないうちに反撥するように別れる...
谷譲次 「踊る地平線」
...だが何か圧迫を加へられると忽ち跳ね起きて来る反撥する房一の気質は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その自国同胞の卑屈に反撥する慷慨心(こうがいしん)等は...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...――だが弁証法的論理学は決して形式論理学と互角に相反撥するのではない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...あらゆる種類の強権主義に反撥するが...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...それに反撥する力もなく...
豊島与志雄 「立枯れ」
...現代生活自体が詩に反撥する所のものを有してゐるので詩が不振とならば...
中原中也 「詩と其の伝統」
...(暴力団が、大層、えらそうにしとる)威圧されそうなものに、反撥するように、金五郎は、強いて、心に、そう呟いた...
火野葦平 「花と龍」
...どこか人を反撥するようなところがあるから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...九鬼は何か反撥するような微笑をしたきり黙りこんでしまった...
堀辰雄 「聖家族」
...」フアウスト「おゝ余輩の胸には常に反撥する二つの魂が潜んでゐる...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...「食べることの方が忙しい」と反撥する気分を...
宮本百合子 「現実に立って」
...苦労が足りないとか反撥する場合が多い...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あすこの混雑には反撥するものがあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それへ妙に反撥するようなものが紀久子の裡に頭をもたげた...
矢田津世子 「父」
...日ごろの気がねも勃然(ぼつぜん)と反撥する...
吉川英治 「新書太閤記」
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