...さうして、反抗的に、子供を大切にかけてかばひたてた...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...逸子は反抗的にさう云ふ事さへ考へた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...前でしたら時に依(よ)ってははっと思て、ああ、こんな事するのんやなかったと、後悔する気イになりましたのんに、今では反抗的に、なんじゃ意気地のない、これぐらいのこと恐(こわ)がってどないすると、自分で自分の臆病(おくびょう)あざわらうようになるなんて、……それに、夫に内証で外の男愛したら悪いやろけど、女が女恋いするねんよってかめへん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そう反抗的に言ったって為方がない...
田山花袋 「蒲団」
...それで反抗的になる子もあったが...
徳田秋声 「縮図」
...」クリストフは反抗的に頭を振った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...反抗的に却てこれを景仰し自分達も亦その後塵を追ふことを欲した...
永井荷風 「来訪者」
...お銀様はいっそう反抗的に...
中里介山 「大菩薩峠」
...――それでも言ひ譯が無用だと言ふんですかい」平次は少し反抗的になりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金輪際(こんりんざい)物を言ふまいとしてゐる樣子――女が一番反抗的になつた態度です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...Kは反抗的にいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...と彼は頭の中で反抗的に繰りかへすと...
北條民雄 「青年」
...寝ながらでは!」「反抗的になつておし通したまでだ...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...せめてそれだけを自分から寄託された最後の義務に負ってもらうことにして反抗的にここを出て行くふうでなくして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この心持が妙に反抗的に...
森鴎外 「独身」
...が、――トム公は、巡査のすがたを見ると、反撥的に、反抗的に、「おら、誰にだって、富麿なんて、呼ばれたことはねえもの...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...事ごとに反抗的に出る困り者がひとり現われた...
吉川英治 「三国志」
...反抗的に答えると...
吉川英治 「松のや露八」
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