...反射的に水平舵(すいへいだ)を引いた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...その声にはっと反射的に此方(こちら)を向いた扉口(とぐち)の連中は...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...尾だけが反射的に動いているのかも知れない...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...どんなときでも反射的に窓をしめて鍵をかけてしまうのです...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...そしてK―の後半期の芸術に対する反感が又反射的にO―先生の芸術へかかつて行つた...
徳田秋聲 「和解」
...それが反射的に気恥しくもなる...
豊島与志雄 「太宰治との一日」
...重に貧血だとか営養不良だとか心臓虚弱などから反射的に誘起する場合が多いので...
豊島与志雄 「舞踏病」
...反射的に衣嚢の拳銃に手をかけて...
久生十蘭 「金狼」
...米屋は反射的にやっただけだろう...
三好十郎 「冒した者」
...けい (反射的に頭をおさえる)栄二 (気がついて)あ...
森本薫 「女の一生」
...君はさっきおれが呼びかけたとき反射的に自分を護ろうとした...
山本周五郎 「新潮記」
...「木挽町の敬二郎さまです」平五が反射的に膝(ひざ)を立てた...
山本周五郎 「末っ子」
...反射的に振り返るなり...
山本周五郎 「つばくろ」
...反射的に刀の柄へ手がいった...
山本周五郎 「花も刀も」
...枯草をがさがさと踏み分ける音がしたので反射的に手を伸ばして刀を取った...
山本周五郎 「風流太平記」
...その時にやっと気が付いて反射的に帽子を脱いだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...「オイ来た」反射的に私は身を起した...
夢野久作 「冥土行進曲」
...「……おや?」と思ったとき、反射的に、男も眼をあいた...
吉川英治 「平の将門」
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