...私の感傷は反噬する...
種田山頭火 「其中日記」
...やがて立て直して反噬(はんぜい)の牙を揃える...
中里介山 「大菩薩峠」
...意志の反噬する牙を持つに反して...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...フランス革命には、弑逆、屠殺、反噬、裏切、暗殺、欺騙、賄賂、恐喝、その他、人間のあらゆる卑怯な振舞いと残虐行為の最高の模範が示されているが、タンプルの古塔の中で行なわれた幼児虐待はその尤たるものであった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...ただ後者のもつペーソスとは異りその悲哀は「意志の反噬する牙」を持つてゐる...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...かれらの反噬(はんぜい)は警戒を要するのである...
山本周五郎 「思い違い物語」
...反噬(はんぜい)をうけたのだった...
吉川英治 「上杉謙信」
...反噬(はんぜい)師直の凱旋軍は...
吉川英治 「私本太平記」
...そんな男がしかも堂々とこのような反噬(はんぜい)に出て来たことが...
吉川英治 「私本太平記」
...まったく相反噬(はんぜい)するものを持っていたのだ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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