...無心らしく反問する...
太宰治 「女神」
...どうやって意識というような存在者を導き出すことが出来るかと人々は反問するだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...などと反問する底の反対者が多いが...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...」と彼女は反問する...
豊島与志雄 「理想の女」
...賢い? そしてトロミエスを思う? と人は反問するだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その身元素姓(すじょう)を反問するまでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...踏みとどまって反問すると軽格が...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう一人が反問する...
中島敦 「狼疾記」
...「己(おの)れの心に忌(いまわ)しい点があるか」と反問するが肝腎(かんじん)である...
新渡戸稲造 「自警録」
...それを怨む者があつたのです」「それは?」平次に反問する隙も與へず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ええ?」瞬間解(げ)せぬという風に尾田が反問すると...
北條民雄 「いのちの初夜」
...まるで谺(こだま)するように反問するものがある――殿とは何だ?彼は眼を光らしてあらあらしく家族に命ずる...
本庄陸男 「石狩川」
...下手(へた)に反問することの危険を熟知している...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...如何(どう)して起るかと反問する丈でも充分その記事の根據の無い事を證明する事が出來ると思ふ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...こう反問するあいだに...
吉川英治 「私本太平記」
...……何?」反問するような顔を持ちながら...
吉川英治 「私本太平記」
...「どこへ?」腹立たしげに反問すると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...顔回は一日話していても反問するということがない...
和辻哲郎 「孔子」
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