...反り身になつた河童の技師にその灰色の粉末は何と云ふものかと尋ねて見ました...
芥川龍之介 「河童」
...あいつが乙に反り身になつて...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...仕方がないから「昨夜から腹を壊しまして」といってその場を取りつくろうと主任はギイギイ云う壊れかかった回転椅子の上に急に反り身になって...
海野十三 「深夜の市長」
...調室の壊れかかった椅子に傲然と反り身になり...
海野十三 「第五氷河期」
...彼は稍々(やや)細い身体を反り身になつて豪放に笑ふのだが...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...彼女は少し反り身になって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...やや反り身になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...年寄臭く反り身になつたりするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな筋を細々と作る才能はありません」佐々村村一は少し反り身に...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...少し反り身になって馬鹿騒ぎを眺めている...
久生十蘭 「魔都」
...常にも似ず少し反り身になり...
久生十蘭 「魔都」
...こういう意見を持ってるのさ――もし奴さんが反り身になって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...嬶も子供も碌に飯はねえ……」憲兵等は反り身になり胡散気(うさんげ)に睨んだ...
本庄陸男 「お菜のない弁当」
...気位ひで同じやうに反り身になつて美妓に煽がれながら...
牧野信一 「円卓子での話」
...心持ち反り身になったまま...
夢野久作 「怪夢」
...両手も首の後ろで組んだ反り身になって見上げる山は...
横光利一 「旅愁」
...三千大世界をふところに容(い)れんとしても、反り身では、はいらんのじゃな...
吉川英治 「新書太閤記」
...少し反り身になったと思うと...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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