...反り身になつた河童の技師にその灰色の粉末は何と云ふものかと尋ねて見ました...
芥川龍之介 「河童」
...浩然と反りかえった...
海野十三 「深夜の市長」
...日に反りかへつて皆んな裏返しになつて地面の上に載つて居た...
千家元麿 「自分は見た」
...むしろ後ろに反りかえっていると言ってもいい動勢を有(も)っていた...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...―――」まん中の布団にふん反り返って膝(ひざ)を立てている熊谷の右側に...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ふん反り返ってぐうぐう眠っているのでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...すこし反り返っている何枚かの窓ガラスは...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...綱を引く山羊の力が強いためか、反り返っている...
外村繁 「澪標」
...上半身は反り加減に...
豊島与志雄 「白木蓮」
...あなたの白い手冷くならんだ五指の甲でこの頬が打たれたい落葉に敲かれるシルクハツトは悲しげである凛乎と美しい反りで悲しげである一座の花形 美少女の平手に敲かれる道化役(ピエロ)の頬より悲しげであるキヤフエの紳士 白皮の手套に敲かれる酔漢(よつはらひ)の頬より悲しげであるねがひは降りしきる落葉素裸に立つ僕のからだは悲しげである...
仲村渠 「ねがひ」
...それに斉整とはいえ、右肩剣ガ峯から、遙か東海の雲へ走る、のびのびした弧線は、北角白山岳から本栖湖さして、なだれ落ちる一線にくらべて、やや長大であるから、山体はおのずと、北へ反り気味に、軒昂たる動勢を持するゆえん...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...お撮りになりません?」反り橋の袂(たもと)と神楽殿(かぐらでん)の前で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...一人が彼の椅子の上に反り身になつて僕の方をふり向く...
堀辰雄 「不器用な天使」
...その反り方が仲間の者に落着きを与へて名案を生み出す源になつた――か...
牧野信一 「円卓子での話」
...鳥居とそのうしろの雄渾な反り橋の様式化に応じて...
宮本百合子 「あられ笹」
...腹を抱えて、反りかえって、シンから堪まらなそうに全身を揺すり上げて笑いつづけた...
夢野久作 「霊感!」
...両手も首の後ろで組んだ反り身になって見上げる山は...
横光利一 「旅愁」
...次第に鎌(かま)のように反りかえって来る...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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