...無意氣にこちらの長く反り返つた口ひげを引ツ張つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...痩せた顔は花王石鹸の商標のように反りかえっていて...
海野十三 「地獄の使者」
...すこし反り返っている何枚かの窓ガラスは...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...ぐっと反り身になって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...頭を後ろに反り返らして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...上半身は反り加減に...
豊島与志雄 「白木蓮」
...内心は傲然と反り返って...
豊島与志雄 「無法者」
...反り返ったまま吹く風に誘われて行く...
夏目漱石 「野分」
...年寄臭く反り身になつたりするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぎるんぎるんと渦巻く気圏に反りながら...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...気位ひで同じやうに反り身になつて美妓に煽がれながら...
牧野信一 「円卓子での話」
...ぐっと反り身になったまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...秀之進の躯(からだ)がぐっと反り...
山本周五郎 「新潮記」
...前に差し置いた大鉢には血の滴る大鯛が一匹反りかえって...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...自分が反り返って歩いてみせるんですの...
横光利一 「旅愁」
...」と東野はベンチへ反り気味に婦人たちの顔を見上げた...
横光利一 「旅愁」
...赤橋家の門から、反り橋、若宮ノ辻までの、たくさんな庭燎(にわび)が一せいに点火されたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...木にも土にも反りようはない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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