...尖(さき)のとがった縁反りの三角帽子をかぶった心得顔の尊大な老紳士が...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...有松英義2・25(夕)今法制局長官の椅子に踏ん反りかへつてゐる有松英義氏が...
薄田泣菫 「茶話」
...自分で屋根の反りなどを考え...
高村光太郎 「回想録」
...むしろ後ろに反りかえっていると言ってもいい動勢を有(も)っていた...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...土ほこりを浴びた板壁の板がひどく狂って反りかえっているのが多い...
寺田寅彦 「札幌まで」
...その先の方は簑の尾の尖端から下へ一寸(すん)ほども突き出て不恰好に反りかえっていた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...思わず体が反りかえるような激痛を覚える...
外村繁 「日を愛しむ」
...唇が反り返っていたり...
豊島与志雄 「慾」
...年寄臭く反り身になったりするのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下手人(げしゆにん)は身體一パイに反り血を浴びなきやならない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...椅子を壁に凭掛けて脚をテーブルの上にやり何かを嘲けるやうに身を反りかへしてゐる...
原民喜 「災厄の日」
...その反り方が仲間の者に落着きを与へて名案を生み出す源になつた――か...
牧野信一 「円卓子での話」
...これにて面目ないといふ心にて頭へ手をやり「わあつ」と反りかへる...
三木竹二 「いがみの権太」
...針に刺されたままの黒い体が高く頭をもたげて反りかえった...
矢田津世子 「神楽坂」
...内心そっと夜の夜中に反り返って寝ている不行儀な息子に蒲団をかけてやるように...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...自分が反り返って歩いてみせるんですの...
横光利一 「旅愁」
...彼女は反りかへつた段々を三つ登つて戸口へ來ると...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...その長反りの刀の鐺(こじり)を...
吉川英治 「江戸三国志」
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