...上瞼の長い睫毛(まつげ)のやや上反りになったのが...
有島武郎 「星座」
...一心に写生をやっている未醒画伯を指(ゆびさ)して「あれはなんだ」と聞かれ、将軍反り返り、得意になって曰(いわ)く、「ヒー、イズ、アクター」西洋人、目を丸くして未醒氏の顔を見る...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...背中の子は猶も父親を呼びながら反りかへつて暴れるのでとても工合よくねんねこを直して着せるわけにはゆかなかつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...奥に反りかえっているデップリ太った赧(あか)ら顔の人物は...
海野十三 「深夜の市長」
...腕組みをしながら椅子の背に反り返って見せた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...日に反りかへつて皆んな裏返しになつて地面の上に載つて居た...
千家元麿 「自分は見た」
...その一方の叉には葯(やく)があるのに他の一方はそれがなくて尖(とが)ったままで反り曲っている...
寺田寅彦 「高原」
...」私は反り返って...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...すると署長は少し反りかへつて...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...下瞼の朱(あか)く反りかえった眼でじろり余を見たまゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...晝飯の茶碗を目潰(めつぶし)に叩き付けられてのけ反りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...秀之進の躯(からだ)がぐっと反り...
山本周五郎 「新潮記」
...彼女は大抵の人間が吃驚するほど反り返る...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...心持ち反り身になったまま...
夢野久作 「怪夢」
...」両手を後頭部に廻し後へ反りつつ...
横光利一 「旅愁」
...三千大世界をふところに容(い)れんとしても、反り身では、はいらんのじゃな...
吉川英治 「新書太閤記」
...少し反り身になったと思うと...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...彼女はあんまりいつも反り身になっているので...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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