...*妄(みだり)に道徳に反するものは経済の念に乏しいものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...さうしてこれに反するものは「不自然」である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...極めて彼の趣味と信条に反する唾棄(だき)すべき事柄であった...
海野十三 「奇賊悲願」
...「病気そのもの」に反するものによって打ち勝つ...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...また或る點で相反することが認められる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...条件のただ一つを看過すれば実験の結果は全く予期に反する事あるは吾人の往々経験する所なり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...旦那持ちの芸者の家への出入は道義に反する...
豊島与志雄 「白木蓮」
...他は修道院に反するもの...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...甦ったものを打ち殺すのは詩人の風流に反する...
夏目漱石 「虞美人草」
...過去の複数の事象の相反する事実から...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...名誉の法を「公然と」違反する場合と「隠れて」違反する場合を比較すると...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その神意に反する所業のためでもない――それには自づから神の審判がある筈だから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...まあ意に反するだろうが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...これは地質に関する吾々の一切の知識に反するであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...たんに相異なるというだけではなく全然相反する意見を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いまだこれに反する例を見出さぬ...
柳田國男 「地名の研究」
...すなわち神と人の食饌(しょくせん)を同じくする習慣とは反するのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...世の人心が君公から離反するにちがいない...
吉川英治 「新書太閤記」
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