...大多数者には何等及ぼす処の無いものであります...
有島武郎 「農民文化といふこと」
...真摯(しんし)なる動機によって行動するものにまで累を及ぼすことは私のかぎりなく遺憾とするところである...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...快楽等が悉(ことごと)く人種上に及ぼす効果如何によつて規矩せられるといふならば早晩ある絶対の標準を定めて吾人は悉くそれに準拠しなければならないやうになるであらう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...あのナヂェージダ・イーノヴナのごとき婦人の存在が現在の社会及び次世代に及ぼす怖るべき害毒を...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...そのはたらきをかならず後の生活に及ぼす...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...芸術でも哲学でも宗教でも実はこれらの物質とよく似た効果を人間の肉体と精神に及ぼすもののように見える...
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」
...頻繁(ひんぱん)にわが国のように劇甚(げきじん)な災禍を及ぼすことははなはだまれであると言ってもよい...
寺田寅彦 「天災と国防」
...夢の世界の栄養が醒めたる世界の肉体に及ぼす影響は...
中島敦 「南島譚」
...兄の精神状態が周囲に及ぼす影響などがしきりに苦になった...
夏目漱石 「行人」
...無情の草木禽獸に及ぼすなり...
西周 「情智關係論」
...仮令い暴なりと雖ども西洋人に害を及ぼすことは彼輩の能(よく)する所に非(あら)ざるべし...
福澤諭吉 「故社員の一言今尚精神」
...『価格に影響を及ぼすものとして上述した一切の事情を正当に考察した後にも...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それによつて情操に對して道徳的感化を及ぼす者である...
三木清 「歴史哲學」
...女のある及ぼす力を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大地震の予言が如何に大なる影響を及ぼすかを大森博士は痛感したのであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...累を主人に及ぼすことが多かつたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...富及び人口の自然的増進が地代に及ぼす結果を...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...外国市場に影響を及ぼすこの穀物の供給増加は...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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