...蔵合さまには及びもないが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...酒桶には及びもないが!長い暑い一日がやうやく暮れて...
種田山頭火 「行乞記」
...人間の力では及びもないことも考えさせられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛行自在の神通力なんぞは及びもないことでございます故に...
中里介山 「大菩薩峠」
...これはもう人の力では及びもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔のようには及びもないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...煩悶の合い間というものがなくなった源氏の中将も変わった夢を見て夢解きを呼んで合わさせてみたが、及びもない、思いもかけぬ占いをした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...及びもない懸隔のあるお家(うち)でしたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...犬と羊と熊の皮扨(さて)……観音様の商売振りには及びもないが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...貧しい大名などは及びもない一家族で...
吉川英治 「江戸三国志」
...及びもない歯ぎしりをいつまでかんでいるのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...所詮及びもない大望に過ぎませぬ...
吉川英治 「江戸三国志」
...それには及びもないけれど...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...侍の千石取などは及びもない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...不断に鍛え抜かなければ及びもない望みとは思うのであったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...とても素人(しろうと)には及びもないという気がしますが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...肩の肉がやぶれて、獄衣に、血がにじみ出すのも知らずに、及びもない力を、獄壁へぶつけた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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