...「君こそ來るに及ばないんだらう!」義雄は...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何故及ばないかといふに...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...それほど吟味をするにも及ばないと思った...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...口づけて飲む山の水には及ばないけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...独相撲でもとるか!・こころ澄めば蛙なく昨日の二十二句は此一句に及ばない...
種田山頭火 「其中日記」
...は仁徳天皇のころから既に開けた都會であることは申すに及ばない...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...隠すには及ばない...
中里介山 「大菩薩峠」
...Kはそのたびに心配するに及ばないと答えてやったのだそうです...
夏目漱石 「こころ」
...本人の意嚮(いこう)さえたしかめるに及ばないと明言しました...
夏目漱石 「こころ」
...本当の夫婦も及ばない...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...今更百の悔も及ばない...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...それには及ばない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自ら鏡にむかふのも氣持の惡いやうな澁紙面(しぶかみづら)をつくるにも及ばない...
長谷川時雨 「夏の女」
...がその点批評文としては小林氏にはるかに及ばない...
北條民雄 「覚え書」
...味の細かいことは到底陶器には及ばないが...
室生犀星 「庭をつくる人」
...あえて尋ねるに及ばない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...年増も及ばないいろけとてくだでひき廻され...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「罪を俟(ま)つには及ばない...
吉川英治 「新書太閤記」
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