...あなたの御力には及ばない事でござります...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「春の心臓」
...それは然し私が顧慮するには及ばないことだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...想像も及ばないものがある...
有島武郎 「広津氏に答う」
...北斗自身がかの女を訪ねて來るには及ばない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「もうお終ひだ!」彼の心は考へ及ばない程の早さで過去へ驅け戻つて行つた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...子供を思う恐怖の心から生ずる苦痛に及ばないのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...別に申訳(もうしわけ)するにも及ばないから...
永井荷風 「ひかげの花」
...四方太が手紙をよこして四方太抔は到底及ばない名文である傑作であると申して來た...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...聴いた面白さはコロムビアの音楽史には及ばないが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...要するに全体の上において画家としての値打は勿論抱一は光琳に及ばないが...
正岡子規 「病牀六尺」
...我々はあの鋼鉄の板で我々の心までも硬くするには及ばない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...君たちのごった煮にさえも及ばないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかに美意識ある吾々すら遠く及ばない創造の世界に入り得るかの...
柳宗悦 「工藝の道」
...誰にも思い及ばないようなバリエイションについて語ったのち...
山本周五郎 「季節のない街」
...金吾の巧者が日本左衛門の剛質な剣法に及ばないことは...
吉川英治 「江戸三国志」
...町奉行でも寺社奉行でも及ばないものがある...
吉川英治 「大岡越前」
...岩茶の美には及ばない...
吉川英治 「折々の記」
...アラビアの文化も到底是に及ばない...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索