...腕(うで)叉(こまぬ)きて小松殿の門(かど)を立ち出でし瀧口時頼...
高山樗牛 「瀧口入道」
...大異は夜叉の見ていない所から逃げようと思って...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...たとい心は夜叉のようでも...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...作品という文芸財が歴史的知識乃至教養という科学財と交叉するその交叉点だけを独立化し...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...交叉すると云っても...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「おれは、鞍馬(くらま)の夜叉王(やしゃおう)だ」そして、ふたりはしばらくにらみあっていましたが、夜叉王は、地面に倒れている男をさしていいました...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
...夜の部終ってすぐ「金色夜叉」の立稽古...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「金色夜叉」は、大分カットしたのに、時間かゝり、予定より三十分もおくれた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...年来(としごろ)になりければ平塚の宿に夜叉王(やしゃおう)といふ傾城(けいせい)のもとへ通ひて女子一人設けたり寅の年の寅の月の寅の日に生まれければその名を三虎御前とぞ呼ばれける...
南方熊楠 「十二支考」
...今でも比夜叉女水神と称えて信仰せられています...
柳田國男 「日本の伝説」
...なにかを守るような姿勢で両の手を交叉(あや)に...
吉川英治 「私本太平記」
...藤夜叉の体だった...
吉川英治 「私本太平記」
...この人目あまたな都へ出て来た藤夜叉へも腹が立つばかりだった...
吉川英治 「私本太平記」
...藤夜叉にはかたく時を待てと...
吉川英治 「私本太平記」
...藤夜叉にもはや執心(しゅうしん)はない」「ほう? ……では」相手は主君である...
吉川英治 「私本太平記」
...白々しいとは憎みながらも、憎み切れぬ程なやさしさに、いつか、藤夜叉も、ややなだめられていた...
吉川英治 「私本太平記」
...「藤夜叉、あの大橋を渡ってみたい...
吉川英治 「私本太平記」
...いうのもおろかだ」「もしッ……」と藤夜叉は叫びかけて泣きくずれた...
吉川英治 「私本太平記」
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