...ひょっとしたらこの話も又聞きぐらいかも知れぬ...
石川欣一 「可愛い山」
...又聞き耳を立てても...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...会の会計をしている方から又聞きしたことですから...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...あとでその三人から又聞きしたのを...
太宰治 「虚構の春」
...分けても盲人から又聞きした話が主であって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...風貌や噂(うわさ)や又聞きにすぎなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これは又聞きであって...
久生十蘭 「魔都」
...一つは花子がもたらした待合「中洲」における印東忠介からの又聞き...
久生十蘭 「魔都」
...くつろいで涼める夜を片くるしい文句の講釈や口から出まかせの又聞き説法などには過したく無かったのは重々だったけれ共「先生...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...なんだって?轟 僕も又聞きですからね...
三好十郎 「好日」
...又聞きの又聞きだからどうかと思って...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...人々は哲学を又聞きにしか知ってはいないのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...又聞きであるからもちろん趣旨を間違えているかも知れぬが...
柳田國男 「地名の研究」
...何分多くは何段かの又聞きであったため...
柳田国男 「山の人生」
...その当時の玄洋社員は筆者の覚束(おぼつか)ない又聞きの記憶によると頭山満が大将株で奈良原到...
夢野久作 「近世快人伝」
...サアサこれから又聞き事だよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...祈願の夜籠(よごも)りまでしてもどったとか……そのおり久子から又聞きに聞いてもいた」「それにちがいございませぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...奥田孫太夫と申す不束者(ふつつかもの)にござります』『又聞きでは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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