...「今日はすこし風が強過ぎるやうでございますから又の日になすつた方がよろしうございませう...
近松秋江 「箱根の山々」
...又の日いと明瞭に鳴き出す...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...與之助が立身の機は一ト度うしなひて又の日の量り難きに...
樋口一葉 「花ごもり」
...お忙(せわ)しくば又の日を楽しみに...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...四辺(あたり)の見物の中では目立つ自分が身なりに名さえ知ったからには又の日を期すもよかろうとそのまま其処(そこ)を立去りました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...又の日にいたしましても――」「いいえいいえ」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さ、どうぞ、手を上げて下さい」「それなら、広海屋さん、わしの願いを聴き入れて――」「そなたと、わしの仲、そこまで申されるのを、押し切って否(いな)むのは、何とも心苦しいが、さっきにもいうとおり、上方米の、東まわしは、わしの一存のことではなく、実は、さる筋からの耳うちがあって、このまま、米の値を上げてゆくときは、世間が騒々しくなり、貧しい人達が、一揆(いっき)さわぎを起さぬとも限らぬ――広海屋、そちは、幸い、上方に持米多きよし、思い切って御奉公せよ――とのお言葉――わしも、辛いが、よんどころなしの仕事――長崎屋さんに、今度のことで、ほんの僅(わず)か損をかけようとも、又の日で、何かでうめ合せもいたしましょう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「御仏名(おぶつみょう)の又の日の描写」...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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