例文・使い方一覧でみる「参向」の意味

...客の方から出かけて行かなければならぬ（ただプリンスの御注文だけは洋服屋が参向することになっている...
相馬愛蔵「私の小売商道」

...訴訟に依つて参向し... 訴訟に依つて参向しの読み方
太宰治「右大臣実朝」

...是在京の武士参向す可からず... 是在京の武士参向す可からずの読み方
太宰治「右大臣実朝」

...参向の人已に以て数輩なり... 参向の人已に以て数輩なりの読み方
太宰治「右大臣実朝」

...又扈従の上達部坊門亜相已下参向せらる可しと云々... 又扈従の上達部坊門亜相已下参向せらる可しと云々の読み方
太宰治「右大臣実朝」

...ある時のこと、これへ参向して、上人のおいでになる扉の外で、こういうことを考えたです、こうして、うるさく上人におつきまといして研究はいいが、自分も宮中に微職を奉ずる身を以て、かく大原の僧院まで毎日参学することは、職務に対しての聞えもいかがであり、且つまた上人に対して、かくばかりうるさくおつきまとうことのお煩わしさを考えると、一本調子ではいけない、少しは遠慮というものがないことには、自他のために重大な迷惑となる、では明日から断念して参学を控えよう、今後は、上人をお訪ね申すことをやめよう、こう思って、上人の前へ出ますと、私が何も言わない先に、上人が、これ秀才、お前の考えていることは人情だが、わしの方はかまわない、その道のために、いくらお前がわしに附きまとっても苦しくない、かように亡き上人が仰せられましたので、はっとしました... ある時のこと、これへ参向して、上人のおいでになる扉の外で、こういうことを考えたです、こうして、うるさく上人におつきまといして研究はいいが、自分も宮中に微職を奉ずる身を以て、かく大原の僧院まで毎日参学することは、職務に対しての聞えもいかがであり、且つまた上人に対して、かくばかりうるさくおつきまとうことのお煩わしさを考えると、一本調子ではいけない、少しは遠慮というものがないことには、自他のために重大な迷惑となる、では明日から断念して参学を控えよう、今後は、上人をお訪ね申すことをやめよう、こう思って、上人の前へ出ますと、私が何も言わない先に、上人が、これ秀才、お前の考えていることは人情だが、わしの方はかまわない、その道のために、いくらお前がわしに附きまとっても苦しくない、かように亡き上人が仰せられましたので、はっとしましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...百官も蘇我氏のもとに参向した... 百官も蘇我氏のもとに参向したの読み方
蜷川新「天皇」

...今日（きょう）近衛（このえ）の将官として加茂へ参向を命ぜられた勅使は頭（とうの）中将であった... 今日近衛の将官として加茂へ参向を命ぜられた勅使は頭中将であったの読み方
紫式部與謝野晶子訳「源氏物語」

...朝野の貴顕紳士が参向したほかに... 朝野の貴顕紳士が参向したほかにの読み方
夢野久作「梅津只圓翁伝」

...われらの笠置参向（かさぎさんこう）を阻（はば）めるなら... われらの笠置参向を阻めるならの読み方
吉川英治「私本太平記」

...福厳寺へ参向（さんこう）してきた... 福厳寺へ参向してきたの読み方
吉川英治「私本太平記」

...参向（さんこう）したのであろう... 参向したのであろうの読み方
吉川英治「私本太平記」

...――古典によれば――正成七千騎ニテ参向... ――古典によれば――正成七千騎ニテ参向の読み方
吉川英治「私本太平記」

...これはべつな道から男山へ参向した... これはべつな道から男山へ参向したの読み方
吉川英治「私本太平記」

...清洲城へ参向（さんこう）あるという三河岡崎の松平元康（もとやす）を出迎えるためにであった... 清洲城へ参向あるという三河岡崎の松平元康を出迎えるためにであったの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...安土へ参向の諸侯が期せずして集まっているせいもある... 安土へ参向の諸侯が期せずして集まっているせいもあるの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...家康の参向（さんこう）は... 家康の参向はの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...――お迎えに参向する... ――お迎えに参向するの読み方
吉川英治「源頼朝」