...ちと御会得(ごえとく)が参らないかも存じませんが...
芥川龍之介 「疑惑」
...それはそう簡単には参らない...
石原莞爾 「戦争史大観」
...おいそれと安受合(やすうけあ)いに承知するわけにも参らないので...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...「それがそうも参らないんです...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「私が参らないのはもう二日になります...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そう単純には参らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然はそれを煩(うる)さいことに思って九条殿下へ(月輪兼実)参らないように...
中里介山 「法然行伝」
...去るを乗って見たまえとはあまり無慈悲なる一言と怒髪鳥打帽を衝(つい)て猛然とハンドルを握ったまではあっぱれ武者(むしゃ)ぶりたのもしかったがいよいよ鞍(くら)に跨(またが)って顧盻(こけい)勇を示す一段になるとおあつらえ通(どお)りに参らない...
夏目漱石 「自転車日記」
...もうこちらへは参らないつもりです...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...蟻(あり)の這うのまで見えるというわけには参らない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...私が手を放せばあの子は未来永劫私の許には参らないのでございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...私がもうあのかたよりほかのかたのところには決して参らないと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...その女の所へずっと長く参らないでいました時分に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どんな男でも自分の魅力に参らない者はない...
夢野久作 「少女地獄」
...かえって二度と荊州へ参らないかも知れません」と...
吉川英治 「三国志」
...簡単には参らない...
吉川英治 「親鸞」
...「参らない」「あの石へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...生きているうちは参らない」「どうして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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