...但し僕をその小言(こごと)の前に降参するものと思ふべからず...
芥川龍之介 「田端人」
...手ぶらで柳橋の館――いや館は上方――何とか家(や)へ推参する...
泉鏡花 「遺稿」
...ここで怪塔王に降参するつもりはありません...
海野十三 「怪塔王」
...アポロンにも見参する...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...弱音を吐いて降参する訳にはいきませんでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...花のような美しい別嬪(べっぴん)さんでも黄金を見れば降参するんだよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝙蝠とたった二人限(ふたりぎり)だったら――正直なところ降参する...
夏目漱石 「坑夫」
...「いこう」と単簡(たんかん)に降参する...
夏目漱石 「野分」
...でなければ男が好加減(いいかげん)に降参するか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...無抵抗に降参するような女じゃないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...カール・シュミット著『初婚夜権』等を参するに...
南方熊楠 「十二支考」
...姫宮のほうへ持参するように命ぜられたのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...森枳園が阿部家に帰参することを許された...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(c)結局事実において降参するくらいならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...千草からビールと焼酎を持参する...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...其の方自身にて御邸へ持参するよう...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...彼奴等は白旗を揚げて降参するなどいう毛唐流の武士道を全く知らぬらしいので...
夢野久作 「近世快人伝」
...いさぎよく降参する」孔明は笑った...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??