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長塚節 「長塚節歌集 中」
...此の花遂に我がためにのみさきつくしけるにこそとさへ思ひいでられて我がおもふ人にあらなくに山茶花は一樹が枝に相隔りぬ山茶花の畢(つひ)なる花は枝ながら背きてさけり我は向けども山茶花のはなは見果てゝ去ぬらくに人は在處(ありど)も知るよしもなく此の如ありける花を世の中に一人ぞ思ふ其の遙けきも三月七日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...衣に摺りし昔の里かかきつばたハンケチに摺つて見せけりかきつばた白シヤツに摺り付けて見るかきつばたこの里に業平来れば此処も歌見劣りのしぬる光琳屏風かな見るほどに何んとなつかしかきつばた去ぬは憂し散るを見果てむかきつばた何んと拙(つた)ない幼稚な句ではないか...
牧野富太郎 「植物記」
...去ぬは憂し散るを見果てむかきつばたここを去るのはどうも惜しい...
牧野富太郎 「植物記」
...」「お母ちやんも去ぬの?」「お母ちやんは来いでも好(え)えから二人で去なうよ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
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