...厳然として獏鸚なるものは存在するのだ...
海野十三 「獏鸚」
...芳子の打伏している机の傍に厳然として坐った...
田山花袋 「蒲団」
...和歌は『万葉集』の撰(せん)ありて後(のち)吟咏(ぎんえい)の法式厳然として一定せられたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...乗合いのものが迷惑する」と駒井が厳然としていいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あらゆる職業以外に厳然として存在する一種品位のある紳士から受くる社交的の快味であった...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...厳然として答えた...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...「弥撒(ミサ)ロ短調」は厳然としてエヴェレストの観を呈する...
野村胡堂 「楽聖物語」
...厳然として二人の警官が頑張って居ります...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...もっと重々しい一つの門が厳然として立っていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...」と先生は厳然として答へた...
牧野信一 「サロメと体操」
...厳然として存在している...
三好十郎 「好日」
...厳然として自律する朝鮮である...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...厳然として自律する朝鮮である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...家のバックに戸主が厳然としているから...
柳田国男 「故郷七十年」
...それに唯翁が茶杓の一枝を手に取りて構へられたる形のみが厳然として寸毫の隙を見せざる其の不思議さは何の姿に候ぞと人々はこの点を驚嘆せしものに候...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...たった一つ厳然としてあるのだ...
横光利一 「旅愁」
...厳然として控えていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...天下はまだ厳然として平家のものである...
吉川英治 「源頼朝」
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