...厳然として椅子に凭(よ)り...   
泉鏡花  「海城発電」 
...厳然として椅子に凭(よ)り...   
泉鏡花  「海城発電」 
...何故ならヘルナー山頂には確かにそうした事実が厳然として存在しているのだから...   
海野十三  「地球発狂事件」 
...女王のごとくに冷然とし厳然としてさっきのままの姿で佇んでいる妻の前へ戻って来たかは...   
橘外男  「陰獣トリステサ」 
...芳子の打伏している机の傍に厳然として坐った...   
田山花袋  「蒲団」 
...もちろん物理学の場合には自然という客観的存在が厳然として控えているから...   
寺田寅彦  「物理学圏外の物理的現象」 
...乗合いのものが迷惑する」と駒井が厳然としていいました...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...あらゆる職業以外に厳然として存在する一種品位のある紳士から受くる社交的の快味であった...   
夏目漱石  「長谷川君と余」 
...「弥撒(ミサ)ロ短調」は厳然としてエヴェレストの観を呈する...   
野村胡堂  「楽聖物語」 
...「結婚――」加藤は故意とらしく厳然として...   
牧野信一  「女に臆病な男」 
...」と先生は厳然として答へた...   
牧野信一  「サロメと体操」 
...厳然として存在している...   
三好十郎  「好日」 
...実際上は存在もしなかった「針路」や「清澄」を今更になってそれが厳然として存在していたかの様に言い作ることに依って...   
三好十郎  「俳優への手紙」 
...数世紀を経た今日に至るまで厳然として残っている...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...厳然として自律する朝鮮である...   
柳宗悦  「民藝四十年」 
...たった一つ厳然としてあるのだ...   
横光利一  「旅愁」 
...厳然として控えていた...   
吉川英治  「新・水滸伝」 
...天下はまだ厳然として平家のものである...   
吉川英治  「源頼朝」 
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