...何故ならヘルナー山頂には確かにそうした事実が厳然として存在しているのだから...
海野十三 「地球発狂事件」
...厳然として獏鸚なるものは存在するのだ...
海野十三 「獏鸚」
...女王のごとくに冷然とし厳然としてさっきのままの姿で佇んでいる妻の前へ戻って来たかは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...もちろん物理学の場合には自然という客観的存在が厳然として控えているから...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...エフィ」彼は厳然として叫んだ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...三千円はあらためて君にくれる」厳然として言い放ちつつ武男は膝の前なる証書をとってずたずたに引き裂き棄(す)てつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...和歌は『万葉集』の撰(せん)ありて後(のち)吟咏(ぎんえい)の法式厳然として一定せられたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...あらゆる職業以外に厳然として存在する一種品位のある紳士から受くる社交的の快味であった...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...同じく百円の原稿とが厳然として...
野村胡堂 「胡堂百話」
...厳然として二人の警官が頑張って居ります...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...厳然として賦与(ふよ)されているものに...
羽仁もと子 「おさなご」
...「結婚――」加藤は故意とらしく厳然として...
牧野信一 「女に臆病な男」
...厳然として存在している...
三好十郎 「好日」
...実際上は存在もしなかった「針路」や「清澄」を今更になってそれが厳然として存在していたかの様に言い作ることに依って...
三好十郎 「俳優への手紙」
...厳然として自律する朝鮮である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...たった一つ厳然としてあるのだ...
横光利一 「旅愁」
...厳然として控えていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...天下はまだ厳然として平家のものである...
吉川英治 「源頼朝」
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