...あらゆる処女崇拝者の何か厳然と構えているのも或は偶然ではないかも知れない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...厳然と歩いて来たからだった...
芥川龍之介 「将軍」
...体操の教官――ある陸軍大尉はいつも僕らには厳然としていた...
芥川龍之介 「追憶」
...また別の扉が厳然と閉っているのを見たとき...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...鍛冶(かじ)の効をつんで厳然とした規格の地盤に根を張った逸品の前に持ち出すと...
高村光太郎 「書について」
...そのくせ命令的に両手を腰に厳然と私のまえに直立していて動かないのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...厳然と頭を振った...
豊島与志雄 「二つの途」
...厳然と置き据えられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...厳然と睨(にら)みつけていた...
本庄陸男 「石狩川」
...」と先生は厳然として答へた...
牧野信一 「サロメと体操」
...これ程云はれても何の応へもないのか!」清親は厳然と坐り直した...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...厳然と坐り直つて...
牧野信一 「晩秋」
...少佐はやはり厳然としてつゞけた...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...実際に於て厳然と存在している事は,事実ですよ...
三好十郎 「好日」
...厳然として自律する朝鮮である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...世界の帝国主義が事実上に高潮しつつある事を厳然として指摘するかと思えば...
夢野久作 「鼻の表現」
...「そう厳然と立ち通しでは大変です...
吉川英治 「三国志」
...厳然と示してある...
吉川英治 「新書太閤記」
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