...厳然として椅子に凭(よ)り...
泉鏡花 「海城発電」
...厳然として「空襲警報」を下命した...
海野十三 「空襲警報」
...また別の扉が厳然と閉っているのを見たとき...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...もちろん物理学の場合には自然という客観的存在が厳然として控えているから...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...「弥撒(ミサ)ロ短調」は厳然としてエヴェレストの観を呈する...
野村胡堂 「楽聖物語」
...厳然として賦与(ふよ)されているものに...
羽仁もと子 「おさなご」
...厳然と睨(にら)みつけていた...
本庄陸男 「石狩川」
...判官のやうに厳然と端座して...
牧野信一 「痴想」
...厳然と坐り直つて...
牧野信一 「晩秋」
...その能力が直ちにその立派さと等しいものではないという厳然とした堰があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...厳然として存在している...
三好十郎 「好日」
...我々の熱狂的な党派の最初のもの〔プロテスタント〕の中に厳然と認めた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「聖歌 二十四番!」会師が厳然と命令した...
矢田津世子 「反逆」
...厳然として自律する朝鮮である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...たった一つ厳然としてあるのだ...
横光利一 「旅愁」
...死者の前で厳然とお前にいい渡した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...見も知らない怖い小父さんたちが、厳然と、清盛の左右に見えるので、今若も乙若も、母の膝へ爪を立てないばかりにしがみついていた...
吉川英治 「源頼朝」
...厳然とつけてきたからである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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