...何故ならヘルナー山頂には確かにそうした事実が厳然として存在しているのだから...
海野十三 「地球発狂事件」
...「つづけ!」と一声厳然と云い放った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...いとも厳然とエセックスに命令した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼は厳然と腕を組み...
外村繁 「澪標」
...厳然として答えた...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...王の御手が私の肩に触れたのを感ずると私は慌(にはか)に厳然と直立して...
牧野信一 「青白き公園」
...「結婚――」加藤は故意とらしく厳然として...
牧野信一 「女に臆病な男」
...」と先生は厳然として答へた...
牧野信一 「サロメと体操」
...厳然として自律する朝鮮である...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...厳然として自律する朝鮮である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それに唯翁が茶杓の一枝を手に取りて構へられたる形のみが厳然として寸毫の隙を見せざる其の不思議さは何の姿に候ぞと人々はこの点を驚嘆せしものに候...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...世界の帝国主義が事実上に高潮しつつある事を厳然として指摘するかと思えば...
夢野久作 「鼻の表現」
...秀吉の代りとして、そこにいよと命じられた小姓の加藤虎之助は、(主命もだし難く……)といわんばかりな顔して、迷惑を怺(こら)えながら、厳然と、両手を膝において坐っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...厳然として控えていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その貌(かお)を厳然とささえた...
吉川英治 「親鸞」
...厳然となっている今日なので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...死者の前で厳然とお前にいい渡した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...厳然と置かれてあるではないか……...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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