...厳然と歩いて来たからだった...
芥川龍之介 「将軍」
...厳然として椅子に凭(よ)り...
泉鏡花 「海城発電」
...艦長水原少佐は厳然とかまえている...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...厳然として「空襲警報」を下命した...
海野十三 「空襲警報」
...芳子の打伏している机の傍に厳然として坐った...
田山花袋 「蒲団」
...エフィ」彼は厳然として叫んだ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...厳然と置き据えられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「弥撒(ミサ)ロ短調」は厳然としてエヴェレストの観を呈する...
野村胡堂 「楽聖物語」
...わたくしは――」と閑太郎は隊長に物言ふ兵士のやうに厳然と云ひ放つた...
牧野信一 「朝居の話」
...厳然と詩箋がのべてある...
牧野信一 「極夜の記」
...エヂプトの宮に務める灯火係りのやうに厳然と私のランプを捧げてゐます...
牧野信一 「ランプの便り」
...その馬鹿らしい世間が厳然として実在していると言う事実は...
三好十郎 「好日」
...厳然として存在している...
三好十郎 「好日」
...厳然として自律する朝鮮である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...たった一つ厳然としてあるのだ...
横光利一 「旅愁」
...柵を通り、城門をくぐり、やがて中門へかかると、そこに家老の後藤将監と城士の精鋭級が、厳然と、白眼を揃えて、来る者を待っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...見も知らない怖い小父さんたちが、厳然と、清盛の左右に見えるので、今若も乙若も、母の膝へ爪を立てないばかりにしがみついていた...
吉川英治 「源頼朝」
...天下はまだ厳然として平家のものである...
吉川英治 「源頼朝」
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