...あらゆる処女崇拝者の何か厳然と構へてゐるのも或は偶然ではないかも知れない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...あらゆる処女崇拝者の何か厳然と構えているのも或は偶然ではないかも知れない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...東部防衛司令官香取中将は作戦室の正面に厳然と席をしめ...
海野十三 「空襲警報」
...いとも厳然とエセックスに命令した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...女王のごとくに冷然とし厳然としてさっきのままの姿で佇んでいる妻の前へ戻って来たかは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...厳然と城廓(じょうかく)のようにそびえ立っている...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...応接室には白っぽい洋服を着た正義が厳然と控えていた...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...厳然と威儀をととのえて...
谷譲次 「踊る地平線」
...以前と同じように厳然と生きておるのじゃ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...」と先生は厳然として答へた...
牧野信一 「サロメと体操」
...少佐はやはり厳然としてつゞけた...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...厳然と示してある...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の代りとして、そこにいよと命じられた小姓の加藤虎之助は、(主命もだし難く……)といわんばかりな顔して、迷惑を怺(こら)えながら、厳然と、両手を膝において坐っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...厳然として控えていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...死者の前で厳然とお前にいい渡した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...厳然と見はっていた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...見も知らない怖い小父さんたちが、厳然と、清盛の左右に見えるので、今若も乙若も、母の膝へ爪を立てないばかりにしがみついていた...
吉川英治 「源頼朝」
...皇土のうえに厳然と在るのでございます...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索