...あらゆる処女崇拝者の何か厳然と構へてゐるのも或は偶然ではないかも知れない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...厳然と歩いて来たからだった...
芥川龍之介 「将軍」
...厳然と舞台を睨(にら)んで居た...
芥川龍之介 「将軍」
...厳然と申し渡された...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...厳然として獏鸚なるものは存在するのだ...
海野十三 「獏鸚」
...扇子(せんす)を膝(ひざ)に立てて厳然と正座していた...
太宰治 「佳日」
...以前と同じように厳然と生きておるのじゃ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ハスレルの胸像が一つ厳然と控えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「弥撒(ミサ)ロ短調」は厳然としてエヴェレストの観を呈する...
野村胡堂 「楽聖物語」
...厳然と構えて眼を据えてゐるが...
牧野信一 「熱海線私語」
...厳然と詩箋がのべてある...
牧野信一 「極夜の記」
...」と先生は厳然として答へた...
牧野信一 「サロメと体操」
...彼は厳然とうなるが...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...その馬鹿らしい世間が厳然として実在していると言う事実は...
三好十郎 「好日」
...もはや美と醜とに煩わされない王土が厳然と在るのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...家のバックに戸主が厳然としているから...
柳田国男 「故郷七十年」
...厳然となっている今日なので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...自己より偉大なるものが厳然と自己の上にある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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