...さつきの厳然たる態度は消えてしまつた...
芥川多加志 「四人」
...表面には厳然たる宗教家たる言行を示すをもって...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...さながらに厳然たる人格と心格を築き出します...
上村松園 「無表情の表情」
...いきなり厳然たる申渡しをいたしましたので...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...しかるに果してそれは厳然たる事実として全集に載っているのを発見して...
太宰治 「花吹雪」
...その美しい行為は厳然たる事実として...
太宰治 「一つの約束」
...之は厳然たる事実問題にぞくする...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...是れ豈福沢翁をして独り其の美を教育界に擅まにせしめざる厳然たる大事実に非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...「出て行きなさい!」それがいかにも厳然たる調子だったので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...厳然たる決心をもって言いつづけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すなわち花崗岩(かこうがん)と肥石灰漆喰(しっくい)とで作られ一尋(ひろ)八百フランもする底部と溝とを供えて下水道に至るまで広壮厳然たる昔の建築の代わりに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...厳然たるべき法を乱すなど――」「川北は...
直木三十五 「南国太平記」
...鎧櫃の厳然たる形は少しも崩れてはいない...
中里介山 「大菩薩峠」
...厳然たる命令的な語調で言った...
平林初之輔 「予審調書」
...すなわち厳然たる官員なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...どうしても厳然たる一官庁の如し...
村井弦斎 「食道楽」
...カエサルはただ厳然たる面持と毅然たる言葉のみをもってのぞんだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...争う余地のない厳然たる事実である...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
便利!手書き漢字入力検索