...厳然たる事実がある...
...彼女の厳然たる警告に従って行動することにした...
...彼の厳然たる命令により、会議は中止となった...
...厳然たるルールを守りましょう...
...彼らは厳然たる証拠に基づいて事件を解決した...
...艦長水原少佐は厳然とかまえている...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...厳然たる事実なれば...
海野十三 「蠅男」
...厳然たる事実なのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「つづけ!」と一声厳然と云い放った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...厳然と威儀をととのえて...
谷譲次 「踊る地平線」
...芳子の打伏している机の傍に厳然として坐った...
田山花袋 「蒲団」
...三千円はあらためて君にくれる」厳然として言い放ちつつ武男は膝の前なる証書をとってずたずたに引き裂き棄(す)てつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...以前と同じように厳然と生きておるのじゃ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...鎧櫃の厳然たる形は少しも崩れてはいない...
中里介山 「大菩薩峠」
...あらゆる職業以外に厳然として存在する一種品位のある紳士から受くる社交的の快味であった...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...王の御手が私の肩に触れたのを感ずると私は慌(にはか)に厳然と直立して...
牧野信一 「青白き公園」
...しかしついに厳然たる事実には打ち勝てないで仕舞いはついに泣き寝入りサ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それに唯翁が茶杓の一枝を手に取りて構へられたる形のみが厳然として寸毫の隙を見せざる其の不思議さは何の姿に候ぞと人々はこの点を驚嘆せしものに候...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...と厳然と云い放っている棺であった...
横光利一 「旅愁」
...また高麗村御隠家様の御恩は忘れてはなるまいぞ」いかにも厳然とした口調でいうと...
吉川英治 「江戸三国志」
...「そう厳然と立ち通しでは大変です...
吉川英治 「三国志」
...秀吉の代りとして、そこにいよと命じられた小姓の加藤虎之助は、(主命もだし難く……)といわんばかりな顔して、迷惑を怺(こら)えながら、厳然と、両手を膝において坐っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...天下はまだ厳然として平家のものである...
吉川英治 「源頼朝」
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