...厳然たる事実がある...
...彼女の厳然たる警告に従って行動することにした...
...彼の厳然たる命令により、会議は中止となった...
...厳然たるルールを守りましょう...
...彼らは厳然たる証拠に基づいて事件を解決した...
...それよりも大切な事は私が愛しかつ憎むという動かすことの出来ない厳然たる事実があるばかりだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...厳然(げんぜん)と云い放った...
海野十三 「月世界探険記」
...厳然たる警察官の口調で云った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いとも厳然とエセックスに命令した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...支那人ボウイを随えて厳然と立っている...
林不忘 「安重根」
...そして厳然たる様子でこのやせた二十歳の青年は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...世間から蔑視されなかつたのは文壇以外に厳然たる社会上の地位があつた故である...
永井荷風 「来訪者」
...厳然と宣告したのである...
久生十蘭 「魔都」
...わたくしは――」と閑太郎は隊長に物言ふ兵士のやうに厳然と云ひ放つた...
牧野信一 「朝居の話」
...「新!」といふ厳然犯し難き親父の声!起きるなら今だ! と私は思つたから...
牧野信一 「親孝行」
...厳然と詩箋がのべてある...
牧野信一 「極夜の記」
...三人の厳然たる姿が...
牧野信一 「競馬の日」
...これ程云はれても何の応へもないのか!」清親は厳然と坐り直した...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...その能力が直ちにその立派さと等しいものではないという厳然とした堰があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...厳然(げんぜん)と...
吉川英治 「黒田如水」
...そんな厳然たる史実をとって...
吉川英治 「小説のタネ」
...見も知らない怖い小父さんたちが、厳然と、清盛の左右に見えるので、今若も乙若も、母の膝へ爪を立てないばかりにしがみついていた...
吉川英治 「源頼朝」
...厳然と置かれてあるではないか……...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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