...厳としてありますから...
芥川龍之介 「猿」
...ことにその厳として秋霜烈日的なる人格は深く畏敬せられ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...今以てその門閥なるものが厳として残つてゐるのですから...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...厳として天地の如く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼れは尚ほ厳として政界の一勢力たるを失はざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...厳としておのれを生き埋めにしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...厳として墓中に彼女を見張っていたのではあるまいか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし福日との契約が最早や厳として成立しているのである...
中里介山 「生前身後の事」
...依然日本以外の国にたいしては厳として門戸を閉じていたから...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...すべての法律は厳として存在しているのに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...わが国にも前から厳として存在し...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...曹操は、厳として云った...
吉川英治 「三国志」
...ただ度外できない条件として、あの時代の女性の位置と、義仲の子を産んでいる母性という事実だけが、厳としてあった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...厳として、芽を踏まれておる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...厳として家臣たちの勝手な行動をゆるさないのであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...厳として守っているのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...厳として位置をかえない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...影法師は、片仮名のオの字のような象(かたち)に地へ映ったが、天地の円(えん)は、厳として、円を崩してはいない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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