...厳として犯す可からざる真を体して来る...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...大名をとめて蘇鉄の月夜かな田福(でんぷく)蘇鉄は厳として磐石(ばんじゃく)の如く動きません...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...そこに自然の見透かされない権威(けんゐ)が厳として横つてゐるのだ...
田山録弥 「ある時に」
...厳として天地の如く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼れは尚ほ厳として政界の一勢力たるを失はざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...音容尚ほ厳として目に在るが如きを覚ゆ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...厳としておのれを生き埋めにしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼を捕え彼を反対の方向に厳として押し進めるも一つの義務があった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...厳として一定しているが...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それが日本には厳として存在している...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...他に累を及ぼさざるものが厳として存在していると云う事すら自覚しないで...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...彼自身のオリジナリティの上に厳として立ったのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...すべての法律は厳として存在しているのに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...此処に厳として存在する之は何ですか?私は何うすれば好い? ミサ子は私の家へ来るより...
松永延造 「職工と微笑」
...武士の端くれ」厳として言い放ち...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...厳として軍律を立て...
吉川英治 「新書太閤記」
...――しかも早、今朝、御旗(みはた)楯無(たてなし)を拝し、誓って起(た)ったものを、いまさら思いとどまることはならぬ」と、厳として云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...厳として、芽を踏まれておる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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