...厳かな式場から受けたものは...
上田広 「指導物語」
...柱などを巻いた布が黒白のだんだらになっているところを見ると何かしら厳かな儀式でもあるように思われる...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...ついに当人は厳かに自分の罪を自覚するにいたったのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しかし厳かにも美しい夜...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...叱(しか)るような声の厳かな警告の意味ふかさであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...厳かに不平の唸りを挙げた...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...厳かに行われるが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あの人の厳かな構へを破る方法でゝもあるかのやうに...
水野仙子 「脱殼」
...頭の中から考えを繰り出すように厳かに云った...
宮本百合子 「或る日」
...厳かな声で次の如く叫んだかと思ふと忽然彼の姿は見えずなつた...
村山槐多 「殺人行者」
...「麦の穂は衣(ころも)へだてておん肌を刺すまで伸びぬいざや別れむ」「日は紅しひとにはひとの悲しみの厳かなるに泪は落つれ」の二首は私を驚かしたものであった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...(b)あの厳かなアレオパゴス法院は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...厳かに厳かに会堂を流れた...
矢田津世子 「反逆」
...君長(ひとこのかみ)反耶(はんや)の命を受けた一人の使部(しぶ)は厳かな容姿を真直ぐに前方へ向けながら...
横光利一 「日輪」
...年経しカテドラルの姿はいと厳かに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...つつまず当時のいきさつを申し述べよ」と厳かに...
吉川英治 「三国志」
...厳かに云い出した...
吉川英治 「源頼朝」
...厳かな手つきで、あくまで荘重に、粗大な衣布の襞(ひだ)を掻き上げ、胸へとって肩からうしろへ投げかける...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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