...王冠の煩わしさ、厭わしさは、老練な医者がすすめる薬に似るとでもいおうか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...厭わしさに私は一歩身を引いた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それを厭うこころもちは、すべての思慮ある人の心のうちに、強く存在しているけれども、その厭わしさを、とりあげてよくよく調べてみれば、日本人の精神の本質がそういうものであるというよりは、近代の国際資本の競争におくれて立ちまじった日本の資本主義支配者たちが、世界の間に自立的な伝統と立場とを確立していず、いつも、うすら寒いすばしこさや拙速や漁夫の利で、その場その場を打開し糊塗してきた、その影響である...
宮本百合子 「現代の主題」
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