...また「われ命(いのち)を厭う...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...またその労を厭うところがあってはならないのだということを...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...浜までは時雨を厭うて簑をきる...
高神覚昇 「般若心経講義」
...いかに私が狂おしきばかりの恋情に身を灼(や)き爛(ただ)らせていたことか!もちろん妻が私を厭うたのは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...家の内へ呼び込んだり物を施したりするのを厭うようになったので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...上高野の山へ集って来たからにはどうせ世を厭う人々ではありながら...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...現実の醜悪を厭うて夢幻に遁れんとする未明氏...
種田山頭火 「夜長ノート」
...すると更にその声は人の目を厭うというより...
外村繁 「澪標」
...子規氏の遺志では余りに諸方へ報知する事などは月並として厭うだろうというので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...餅を拾ってくれるだけの労をさえ厭う者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...陰気が時々刻々に加わってゆくのではないか――明るいところを厭うようになる時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...見たくないものを見るのを厭うて出てゆくのではない――といふ意味のことを...
牧野信一 「裸虫抄」
...しかるに貧民は婬鬼を厭うの余り天主教に帰依してこれを防いだと出(い)づ...
南方熊楠 「十二支考」
...性慾を極端にまで厭うべき文字で呼んで居る...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...それを厭うこころもちは...
宮本百合子 「現代の主題」
...その人が当時ローマの暴君たちの用い慣わしていた厭うべくまた恐ろしい残酷の実例に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まるで余計な厭うべき衣服をぬぐかのように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...下の裳にも今は紅を厭うて...
柳田国男 「雪国の春」
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