...高厦(かうか)十年にして立てども一朝の煙にだも堪へず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...東京の市内ではどんな大厦高樓を見てもついぞ好ましいと思つた事はないが...
竹久夢二 「砂がき」
...亥の二点大地俄に震ふこと甚しく須臾にして大厦高牆を顛倒し倉廩を破壊せしめ...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...厦門川の岸べで発見された...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...僅かに外援の支持に頼りて存在せる大厦なりといはむと欲す...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...妻と二人して今までは互に秘置(ひめお)きける古き文(ふみ)反古(ほご)取出(とりいだ)して読返しながら張りつくろふ楽しみもまた大厦高楼(たいかこうろう)を家とする富貴(ふうき)の人の窺知(うかがいし)るべからざる所なるべし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...其招牒の幟は風に篇翻と飄り兩岸の厦樓高閣は大江に臨み...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...三嶋神社(みしまさま)の角をまがりてより是れぞと見ゆる大厦(いへ)もなく...
樋口一葉 「たけくらべ」
...強しといふとも頼のむに人なき孤獨の御身に大厦の一木何として支へん...
一葉 「暗夜」
...さしもの大厦の棟が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...貸座敷の高楼大厦とその中(うち)にある奴婢(ぬひ)臧獲(ぞうかく)とは...
森鴎外 「細木香以」
...大厦(たいか)の崩れんとするとき...
横光利一 「微笑」
...大厦(たいか)に吹きかけ宇治平等院(びやうどうゐん)の宝蔵仏閣たちまちに焼けうせしこそ浅ましけれと...
吉川英治 「私本太平記」
...厦門船(アモイせん)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「この角鹿へ煙草(たばこ)を売りこんだ厦門船が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大厦(たいか)の崩壊を坐視のほかなき態(てい)にあった勝家の...
吉川英治 「新書太閤記」
...大厦(たいか)高楼が軒をならべ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...その港は厦門をまで含んでいたかも知れぬ...
和辻哲郎 「鎖国」
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