...原板のフィルムも頂戴してしまいました...
太宰治 「小さいアルバム」
...もう原板(げんばん)はなくなっていた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...音声の保存はすでに金属製の蓄音機レコード原板によって実行されている...
寺田寅彦 「映画時代」
...やはり結局は完全に風化に堪えうる無機物質ばかりでできあがった原板に転写した上で適当な場所に保存するほかはないであろう...
寺田寅彦 「映画時代」
...内地にて目撃したる原板画よりも...
永井荷風 「江戸芸術論」
...自分はかういふ處へ出ると原板に映ぜしむべき形體の外に色彩の美といふことを感ぜずには居られない...
長塚節 「教師」
...レンズを透して原板に映ずる物象...
長塚節 「教師」
...授業の開始されたのは原板の整理がまだ畢らぬうちであつた...
長塚節 「教師」
...家に歸つて見ると原板は勞力と時間とを費したことの徒爾ならざるを思はしめるものがあつた...
長塚節 「教師」
...即ち写真の原板上で結晶の縁に添って膜面を切取って焼きつけたものであるから...
中谷宇吉郎 「雪」
...原板は捜せばどこにでもあるのだろうが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...その写真の原板を日に透かせながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...原板でない以上は...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...その原板を持って来てくれんか」「売るならば...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...この原板を無償で進呈してもいいことよ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...池袋雜司ヶ谷戸山ヶ原板橋附近の郊外は總じて平地で...
若山牧水 「樹木とその葉」
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