...世界が虚無から創造されるというような観念は一般には原始的な概念中にはなかったものらしく...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...いかに原始的な激情であっても...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...人生の人為的な苦労とよけいな原始的な労働とに忙殺されて...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...素朴な漁師が採用している原始的な方法がわたしを興がらせることがある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あの原始的なウソの木彫は...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...偉いと言はれてもいくらか原始的な人種である琉球人たる謝源はその品を受け取つてしまつてからは...
太宰治 「地図」
...そうして最後に生き残る本然の要素は結局自分の子供のころの田舎(いなか)の原始的な影法師に似たものになるのではないか...
寺田寅彦 「映画時代」
...同じく原始的な段階に於ける世界観を規定するものだと云うことが出来る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...しかもその原始的な叫びは...
夏目漱石 「行人」
...ある人種は原始的な器具で浣腸を行い...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...他方では原始的な迷信の多い事実を文字どおり豊富に示している...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...原始的な観察に基礎を置き...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...人間のもつ一番原始的な素朴な望みだったかもわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...活版刷にしてもその印刷の稚拙で原始的な味わいが捨て難い...
山本笑月 「明治世相百話」
...原始的なもののまん中へ放り出されたのであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...もっと原始的な博技で...
吉川英治 「平の将門」
...いかにも自然な原始的な娯楽場を其処に見るおもいがして...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...原始的な固さを持ったエジプト美術の最も美しいものと比べても...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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