...原始的な漁村で一週間暮すのはいいが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...もう少し原始的なところがあってもいい筈ですねえ」「こう云うものは何処でやっても大体型がきまってるんだな...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そうして最後に生き残る本然の要素は結局自分の子供のころの田舎(いなか)の原始的な影法師に似たものになるのではないか...
寺田寅彦 「映画時代」
...このような原始的な器械にそんな分化があろうとは予期していなかった...
寺田寅彦 「芝刈り」
...宗教は――それが原始的な知識でない限り――知識社会学にはぞくさない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...最も原始的な併し最も根本的であるだろう問題の解決の苦心の跡である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...原始的な宗教情緒というのは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それ故もし空間そのものの事情にあってそうあるならば――私はこのような原始的な事情を最も正当な意味で「事実」と呼ぼう――この特殊の「事実」は一般的な関係によって裁かれるべき筈ではなく却ってそれがこれを左右するのでなければならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...鼓の原始的な出発となったであろうことは...
中井正一 「美学入門」
...極めて原始的な形で...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...運動がもっと原始的なものであるという考えから来ているのである...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...原始的な考えによると...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...いとも原始的な淋漓たる韻を踏んで鳴り出すバルヂンの音響に打たれると(歌詞は私より他に知る者とてもなかつたが――...
牧野信一 「酒盗人」
...或は歴史的文體の第一の原型は原始的な形に於ける敍事詩...
三木清 「歴史哲學」
...或る時には非常に原始的な愛の爆発を持つ心の状態のままで...
宮本百合子 「偶感一語」
...原始的な音楽が雲の中に聞えていた...
吉川英治 「三国志」
...原始的な被子植物...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...原始的な祭事において直接に明らかであった「まつりごと」の目的は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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