...いま初めて原始的な山気にふれ...
田中英光 「箱根の山」
...それも今時(いまどき)に珍しい原始的な方法で...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...「鴫突き」は鉄砲で打つのと比べれば実に原始的な方法のようであるが...
寺田寅彦 「鴫突き」
...このような原始的な器械にそんな分化があろうとは予期していなかった...
寺田寅彦 「芝刈り」
...人々はそこから思想の史的発展の必然的なコースと問題の要素的な又は原始的な古典的タイプを学ぶことが出来るだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...全く原始的なロジックにしか過ぎないだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...原始的な労働につながる盆踊りのような輪舞で...
中井正一 「美学入門」
...山は近代で最も原始的な状態にあったからだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...アストンの質量偏差を説明しようと試みる極めて原始的な仮設であった...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...人間と云ふものは何でも物を人格的にしか考へられない原始的な癖を持つてゐるものですから...
長與善郎 「青銅の基督」
...千輪咲や原始的な細工物や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかして文明の意義はすべての「原始的なもの」を「人文的なもの」に向上させるにある...
萩原朔太郎 「青猫」
...かかる原始的な生命の秘密を...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...わが「青猫」はふしぎに原始的な生物で...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...原始的な、素朴そのものの砂糖製法であつた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...いちばん原始的なものだけに...
吉川英治 「折々の記」
...原始的な療法に似ているが...
吉川英治 「新書太閤記」
...原始的な造形において眼がそういう役目を持っていることは...
和辻哲郎 「人物埴輪の眼」
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