...そのほかに算木(さんぎ)による二次方程式の解法を原則として...
石原純 「關孝和」
...「上官の命令は絶対的なものでしょう」「原則としてはそうですがね――」加納は奥歯を噛みしめるようにして...
梅崎春生 「狂い凧」
...その他のおそろしい顔であっても、まず原則として、顔のまん中の鼻柱を通る垂直線を軸として、左右対称になっているものである...
海野十三 「断層顔」
...一般的原則として...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...尤も前者自身の立場に立って見られる時、原則としては、何の矛盾を含むとも考えられないであろう、どのような理論も夫々の立場に於ては論理的に整合であるべきであり又そうあることが出来る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...社会の歴史的運動の現実的必然性を、その地盤として夫に立脚した理論は、原則として、組織的に――個々の場合々々を云うのではない――一定の真理形態を取る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...というのは社会の歴史的運動が必然的に行こうとしている処のもの――現実のもつ必然性――からその問題の端緒を始める論理は原則として真理だと云うのである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...科学は原則として最も理解するに容易な形で述べられねばならないことは...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...批判的検討の自由は原則として許されないし...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...然れども公は帝室内閣を広義に解釈し、原則としては、政党をして天皇の大権を侵犯せしむるを許さずと雖も、日本臣民は均しく文武官に任ぜらるゝの権利を与へられ、又文武官の任免は、大権の発動に属するものたる以上は、政党を以て内閣を組織せしむるも、决して君主的立憲制と相悖らずと説けり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ショパンのピアノ曲は原則としてコルトーのものを選んで大した間違いはない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...しかも原則としての音楽を持つところの...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...夢は原則として「樂しいもの」であり...
萩原朔太郎 「夢」
...最直路は常に最短であるということが原則として確立されているのだが...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...私がものを書いてゆくことは原則としていけないというわけではないのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...共産主義者は原則として公然と活動するのが立てまえのように私は承知しているし...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...わたしは原則として...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の原則として、もしその統御(とうぎょ)を冒(おか)す者などあれば、断じて免(ゆる)す彼ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
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