...そのほかに算木(さんぎ)による二次方程式の解法を原則として...
石原純 「關孝和」
...要するに我々は原則として自分にできない動きを人に強要しないことである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...原則として返事をしない...
梅崎春生 「凡人凡語」
...科学は原則として最も理解するに容易な形で述べられねばならないことは...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...この悟性を原則として大衆の個々人は自由に計算し自由に意見を発表し又討論し...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...然れども公は帝室内閣を廣義に解釋し、原則としては、政黨をして天皇の大權を侵犯せしむるを許さずと雖も、日本臣民は均しく文武官に任ぜらるゝの權利を與へられ、又文武官の任免は、大權の發動に屬するものたる以上は、政黨を以て内閣を組織せしむるも、决して君主的立憲制と相悖らずと説けり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...寺院に猫――寺院というものは葷肉(くんにく)を断つことを原則としているのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは原則として...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...水は原則として液体から凍結したものは微結晶集合となり...
中谷宇吉郎 「雪」
...夢は原則として「樂しいもの」であり...
萩原朔太郎 「夢」
...「でもここでは原則として...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...我々は本書の人間本性学の一般原則として...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...原則として、ブルース卿は早寝するのだが、今晩は違う...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...ギヴ・アンド・テイクの原則を期待の原則としてでなく打算の原則として考へるものが利己主義者である...
三木清 「人生論ノート」
...ギヴ・アンド・テイクの原則を期待の原則としてでなく打算の原則として考えるものが利己主義者である...
三木清 「人生論ノート」
...原則として皆無地ものなのは注意されてよい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「むだなことを考げえるんじゃねえ」彼は机にしがみついて頭を振る、「そんなことに気をとられると出世のさまたげだぞ」そして他の水夫やエンジさんの騒ぎから身を護るように、両手で耳を塞ぎ、口の中で低く、本を音読するのであった、「――その構造のAは、原則として、スチイタアと、ロオタアの二部分に分れ、スチイタアの主躰は汽筒であって、……」お兼はもう助なあこには眼もくれなかった...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼の原則として、もしその統御(とうぎょ)を冒(おか)す者などあれば、断じて免(ゆる)す彼ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索