...重富附近にては厚さ五分に過ぎず...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...札入れの厚さなどを...
梅崎春生 「幻化」
...厚さ十糎(センチ)というでかい蟒の胴を輪切りにした燻製が...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...数学の書物を開いて見ると、立体とは長さと幅と厚さとの有るもの、面とは長さと幅とが有るだけで、厚さの無いもの、線とは長さが有るだけで、幅も厚さも無いもの、点とは長さも幅も厚さも何も無いものと云ふ意味に書いてあるが、実物から獲た経験によると、立体の最も薄つぺらなのが面、面の最も幅の狭いのが線、線の最も短かいのが点である、即ち点を引き延ばせば線に成り、線を打ち広げれば面と成り、面を膨らせば立体となつて点から立体までの間に何処にも境界は無い...
丘浅次郎 「固形の論理」
...列子、荘子、筍子、淮南子等、所謂諸子の説を外にして、『霊憲』、『渾儀』、『天論』、『穹天論』等の宇宙論中、天の高さを論じ、地の厚さを説き、天柱と云い、地維と云うもの、凡て吠詩篇に於て、其対偶を求むるを得可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...厚さにも二枚掛(が)け...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...其の事業よりいへば歴史に關係するほどの幅も厚さもないが...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の事業よりいへば歴史に関係するほどの幅も厚さもないが...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...しかし墨の粒子の大きさや水面に拡がる墨膜の厚さなどの測定もされ...
中谷宇吉郎 「墨色」
...その膝の厚さは八寸ぐらいある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...群集はまばらではあるが三列もしくは五列くらいの厚さで...
夏目漱石 「明暗」
...その掌の厚さは一フートぐらいでしたから...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...反つて麻雀牌に張つてある象牙の厚さを寸法として椿の葉に積つた山の雪の厚さを測定してそれだけで恐ろしい程の印象を与へるのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...大きな匙(さじ)へ十杯に焼粉(やきこ)がなければ炭酸曹達(たんさんそうだ)を今の匙へ半分ほど入れてよく混ぜておいて別に大匙五杯の砂糖を大きな玉子二つでよく溶いて粉と混ぜて水で捏(こ)ねますがその加減は饂飩の捏ねたのよりも柔いほどにして厚さ二分か三分位に展(のば)します...
村井弦斎 「食道楽」
...大臣はこの朝恩の厚さを見てもさらに惜しく悲しくわが子が思われるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寸法、縦二寸一分、横巾二寸九分、厚さ八分...
柳宗悦 「工藝の道」
...それは黄紗(こうしゃ)にくるまれた三巻の書で、たてよこ五寸、厚さ三寸...
吉川英治 「新・水滸伝」
...筋肉のすべてが鉄のような重厚さを持っているのに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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