...其の癖ぼく/\して皮の厚さうな...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...その塩の素(もと)は地球の表面を一様に十メートルの厚さの層ですつかり包んでしまふに十分な程残るのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...この三十メートルは同時にこの天蓋の厚さでもあった...
海野十三 「怪星ガン」
...銅板の厚さと酸の濃度からして...
海野十三 「爆薬の花籠」
...厚さ十センチもある...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...次に先端が薄いが鈍い適当な厚さの鉄の器具を使って...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...池の氷は二寸も厚さがある...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...厚さ一センチ程度で長さ二十センチもある扁平(へんぺい)な板切れのような...
寺田寅彦 「小浅間」
...其の事業よりいへば歴史に関係するほどの幅も厚さもないが...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...半センチぐらいの厚さに切り...
豊島与志雄 「塩花」
...厚さ二寸のふとんにではないが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは、俊太郎が、ロボットを、どれだけ、人間に近づけ得るか、という研究の対象物となっていた物で、ゴムの厚さ、薄さ、その硬軟の度合が巧妙に、アルミニュームの支柱を蓋(おお)うていて、その眼は、廻転をするし、その眼瞼は開閉するし、口、それから発音、歩行、物の把握――それらの動作は、殆ど人間とちがわなかった...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...厚さの想念である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...彼が意識を恢復した時に外套(がいとう)の上に積っていた雪の厚さから察すると...
平林初之輔 「犠牲者」
...その土地の肥厚さを見れば慰められたのである...
本庄陸男 「石狩川」
...厚さは凡(およ)そ一尺程に見える...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...丈六寸八分、巾五寸七分、厚さ四寸七分...
柳宗悦 「工藝の道」
...厚さ大福帳の如きものが当時二円五十銭...
山本笑月 「明治世相百話」
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