...肉の厚い葉をだらりと垂らしてゐた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...口髭(くちひげ)の厚い...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...こんな厚いものが...
海野十三 「怪星ガン」
...厚い透明体の板がこの窓にはまっている...
海野十三 「三十年後の世界」
...いかに厚い氷にとざされても大丈夫だとうけあわれていたのに...
海野十三 「大空魔艦」
...壁は厚いレンガ積みで...
江戸川乱歩 「影男」
...浴場の入口の厚いドアと...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...部厚い聖書を再び膝の上に繰り展げて見せる日が多くなった...
鷹野つぎ 「窓」
...私宛に倫敦の下宿から厚い封書が届いている...
谷譲次 「踊る地平線」
...クルベーの厚い情愛で...
徳田秋声 「仮装人物」
...雷鳥さんも厚い綿入れを脱ぎ捨てて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...厚い胸、青い眉、太陽のような眼...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ジャムを煮るのも厚い鍋で煮ないと好い味が出ません...
村井弦斎 「食道楽」
...女はわざとらしくにっと厚い微笑みをうかべると...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...私はがらにもなく巨費を投じて冬も凍らないように厚い壁土をぬりこめ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...御意見を聞きたいのです」宗休は白く厚い眉毛の下から...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...部屋の中ほどに厚い褥(しとね)を重ね...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...黒奴(ニグロ)のジャズ・シンガーが高層から拡声器に厚い唇をあてて流行歌を唱いだした...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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