...一銭五厘で門松を買って飾り...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...浮世は三分五厘と...
高神覚昇 「般若心経講義」
...十四尾あつたから一尾が七厘...
種田山頭火 「行乞記」
...第三種所得税さえすでに七分五厘の増徴である...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...あまりの五割三分五厘だけが大蔵大臣の自由になるのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...「お気の毒」(一厘銭の異名)にしてからが莫大の実価である...
中里介山 「大菩薩峠」
...卯平(うへい)は藁屑(わらくづ)と一つに投出(なげだ)してある胴亂(どうらん)から五厘(りん)の銅貨(どうくわ)を出(だ)してやるのが例(れい)であるが...
長塚節 「土」
...種(たね)ものが二錢(せん)五厘(りん)であつた...
夏目漱石 「門」
...何故かなら会社で必要なのは、一分一厘違わず、スポッとその中へ発電所が嵌りさえすればいいのだったから...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...わたしはからくりめがねの夢になってしまふたのです紺の筒袖と色黒ばばさんと暗いカンテラとお寺の甃石と緋の着物に紅繻子の帯を締めた子娘とさうして五厘の笛と唐獅子とわたしはお母さんに抱かれて居たいのです風船玉が逃げぬやうにぢっと握ってゐたいのです(銭村五郎)前吉は家へ帰って来ると...
原民喜 「おふくろ」
...今日も入りは九分九厘...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まずい字で経木へ一本五厘...
正岡容 「寄席」
...黄身は蛋白質一割六分、脂肪三割余、鉱物質一分三厘、水分五割二分から成り立っているが、黄身の鉱物質は重(おも)に硫黄(いおう)だ」小山「なるほど、第二問に何故(なにゆえ)玉子を泡立てるやとはどういう訳だろう」中川「それはね、玉子の中にある蛋白質は細胞が薄い膜に包まれている、泡立てるとその膜が破れて細胞が離れる、離れた細胞は自分の粘着性を以て空気を包むから段々膨(ふく)れて大きくなる、それがために人の胃腸へ入って消化吸収が良くなるという事だ」小山「産卵後幾日目(いくにちめ)の物を使うというのは」中川「新鮮な玉子が良いといっても産まれたばかりの玉子はまだ水分を沢山持っているから泡立ててもよく立たない...
村井弦斎 「食道楽」
...○ジャガ薯は蛋白質二分三厘、脂肪三厘、含水炭素二割あり...
村井弦斎 「食道楽」
...僕は大(おおい)に食餌療法の実行を我邦の医者に勧告しようと思うね」○牛乳は普通蛋白質三分六厘、脂肪四分二厘、乳糖四分七厘あり...
村井弦斎 「食道楽」
...○醤油の上等は蛋白質八分四厘以上あり...
村井弦斎 「食道楽」
...水田玄米の水分一四・三〇とあるは百分中の一割四分三厘を含むという意なり...
村井弦斎 「食道楽」
...九分九厘まで竣工(でき)た...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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