...夜天よりも厖大なる夢魔のみ...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...一つの思いがけもない品目は――僧正ゼロオム・オゾリウスの厖大な蔵書であって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...他には規模の厖大(ぼうだい)とか煩瑣(はんさ)な技術の目まぐるしい積みかさねとか...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...あの厖大(ぼうだい)な南極大陸の上にすむ「陸棲動物(りくせいどうぶつ)」の中で最大なるものは何か...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...先刻から厖大な身体がともすれば滑り落ちそうで仕方が無い...
中島敦 「南島譚」
...こういう厖大な計画の実施は...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...あの厖大(ぼうだい)な生産の基礎は...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...四畳半に厖大な事務机が一ツ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...何千束とも知れぬ麻紙が厖大な量に積みあげられ...
久生十蘭 「新西遊記」
...百四十人の人間を載せた厖大な筏を四隻のボートで曳いて行けると考えた...
久生十蘭 「ノア」
...彼等は、厖大な都會の、どす黒い、不快な感じのする保護色をしてゐるのです...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...幅五十八間乃至(ないし)二十一間という厖大(ぼうだい)な道路普請が行われた...
本庄陸男 「石狩川」
...厖大なロマンチシズムではありますまいか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この本は厖大な一系列の仕事が多年にわたってどのような一貫性で遂行されてゆくかということについて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何事よりもその廟域の厖大なるに驚かされました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もっともこの本を書く前に『現代日本民藝』と題した厖大な著述を五カ年かかって書き上げたが...
柳宗悦 「四十年の回想」
...厖大(ぼうだい)な人数の輪が車形(くるまなり)に旋(めぐ)るように...
吉川英治 「新書太閤記」
...六波羅いったいの経営や西八条の別荘の華麗厖大(かれいぼうだい)などは...
吉川英治 「源頼朝」
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