...ソ連は厖大なその東亜兵備を以て北満を圧しており...
石原莞爾 「戦争史大観」
...その厖大な作戦資材...
石原莞爾 「戦争史大観」
...アレほど厖大な案を立てたのでないのはその巻数の分け方を見ても明らかである...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...厖大な戦利品が彼とその部下の手にはいった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...総持寺の厖大(ぼうだい)な建築や記念碑を見廻した時に私を襲った感じが...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...たとえばあの厖大(ぼうだい)なアフリカ大陸のどの部分にこれだけの気候の多様な分化が認められるであろうかを想像してみるといいと思う...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...しかしそういう厖大な数の論文のうちで...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...あの厖大(ぼうだい)な生産の基礎は...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...こう厖大(ぼうだい)な全集物が氾濫(はんらん)しては...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...厖大な食糧と開発基金の九方法の金貨を遺棄してきたことだった...
久生十蘭 「海難記」
...まるで厖大な羽根蒲団がもう一つの羽根蒲団の上へ重なつたやうな恰好であつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...彼等は、厖大な都會の、どす黒い、不快な感じのする保護色をしてゐるのです...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...この厖大(ぼうだい)な都会のなかで...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...おれは厖大な、堅い背のついた、緞子張りの長椅子に腰かけて、母親を眺めていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...併し社村は間もなく屋敷の賣却が厖大な金高になることを知つてゐるために...
室生犀星 「渚」
...その規模の厖大なる...
柳宗悦 「北支の民藝(放送講演)」
...「国家論」は政治学の中でも一番厖大(ぼうだい)な部門を占めるし...
矢部貞治 「政治学入門」
...それを信じさせたものは溯(さかのぼ)って行けば「大火に対してなんの防備もない厖大(ぼうだい)な都市」を作った市民自身の油断に帰着すると思う...
和辻哲郎 「地異印象記」
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