...私たちにとうとう船長を厄介払いしてくれたあの不可思議な出来事の最初の事件が起ったのである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...船長に関することをすっかり厄介払いしたという訳ではないのであるが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あいつらを厄介払いしてしまえば...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...話がそうと決定してからはいかにも厄介払いをしたと云う態度で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ところで厄介払いをするとなりゃ造作はない...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...厄介払いさせてやるからな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...厄介払いをする気で九州なんかへ追いやるのだと思ってるのでしょう...
豊島与志雄 「野ざらし」
...末のふたりの児をどうして厄介払いしたか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...手紙は渡したというよりもむしろ厄介払いをしたのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その五億を喜んで溝(どぶ)の中に厄介払いしている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...厄介払いをしたつもりで、兵馬は息をついたが、この厄介払いで、ここまで見込まれた以上は、これから以後のことが想われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...ようやく六十人ばかりの人間を厄介払いをしたところへ...
久生十蘭 「海難記」
...筏から厄介払いをするという規定をサヴィニがつくり...
久生十蘭 「海難記」
...衰弱して生きられそうもないものは厄介払いをするという規定をつくって全員に公示した...
久生十蘭 「ノア」
...ええ厄介払いが出来たと思うとったのに...
火野葦平 「花と龍」
...それを厄介払いをするのにちょうどいい口実と喜んで考えはしまいか...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...まずその恐ろしい男を厄介払いしましょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「だいたいそういうわけなのです」泰三は密談を終ってちょっと笑った、「――殿としては立場もあり、あれだけ頭脳(あたま)のよい方ですから、事を荒立てずにおさめたいと思われたわけでしょう、私としても宜しいというわけです、厄介払い、笑うなら笑えという気持です」「――そう、うむ、まあそこは、あれだからともかくもまあ、……やるがいいだろう」満信城代は深慮遠謀といったふうに、しかし温厚に微笑して、ではこれでと、引見の終ったことを手振りで示した...
山本周五郎 「思い違い物語」
便利!手書き漢字入力検索