...もつと厄介な事がある...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...実に厄介な話である...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...という厄介な結論さえ包含しなかったならば...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...帯といふものが又何といふ厄介なものなんでせう...
徳田秋聲 「歯痛」
...最近内臓に何か厄介な病(やまひ)が巣喰つて来た...
徳田秋声 「町の踊り場」
...それを一生懸命に探すのは全く厄介な日課だ...
戸坂潤 「戦争ジャーナリスト論」
...みんなと同じような毒にも薬にもならない厄介なおしゃべりだって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...衰弱と過敏とが一時にくる厄介な代物ですから...
豊島与志雄 「立枯れ」
...それには流体力学の厄介な計算が必要である...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...物理の専門家でも先ず一応はやれやれと思う位厄介なものである...
中谷宇吉郎 「「霜柱の研究」について」
...しかし厄介なことには...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...厄介なことが起ったな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを知りたかつたのですよ」「――」「あの肉のハゼ具合ぢや二梃刄を合せた剃刀に違げえねえ――剃刀といふ奴は厄介な道具で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただまっとうに「攘夷」の素志があるというだけですでに厄介な代物だった...
服部之総 「新撰組」
...五郎という厄介な子供を抱へてゐては...
林芙美子 「愛する人達」
...「厄介なことになったよ」と忌々しそうにつぶやいた...
久生十蘭 「肌色の月」
...たった一人の子供でさえこれを育てることは非常に厄介な苦しい仕事に相違ないのであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは厄介な惨めな恋人をお持ちになることになってよ...
横光利一 「旅愁」
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