...厄介な仕事です...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年七月号)」
...吸取紙と云ふ厄介なものが机辺から姿を消してしまふ一事である...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...雲をつかむやうな厄介な重苦しい病気といふものを探りあて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...特別に厄介な問題を孕んで来なければならない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...厄介な口実がくっついている...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...」「犬っていえば、厄介などころか、ほんとにあぶないよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...播磨の國の揖保になりますと最も厄介なのであります...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...手数のかかる厄介な商売だ――人に戦争をさせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに厄介なことには...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...まことに厄介なもので...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...プトマイン中毒を起すという厄介な身体...
古川緑波 「食べたり君よ」
...とても複雑で厄介な問題に直面している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...それに誰も厄介な質問をしないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...又その他等々で厄介な場合が多いが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...見方によっては始末におえない厄介な泥沼に足を突込んだようなものですよ...
森本薫 「女の一生」
...厄介な男であった...
吉川英治 「銀河まつり」
...厄介な女と、二人が腹を合せて態(てい)よく私を振りきッてゆく――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...役人にでしゃばられては厄介な場合だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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