...一瞬間これは厄介なものを背負つたと思ひましたが...
芥川龍之介 「三つの指環」
...厄介なことになりまんがな...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...吸取紙と云ふ厄介なものが机辺から姿を消してしまふ一事である...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...人相家にとって厄介な人物だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...隨分厄介なことで...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...平次の助けで厄介な謎を解いたことのある喜三郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中でも遊び人の喜三太――お厩(うまや)中間上がりの喜三太といふ厄介な男を親分も御存じでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何にか厄介なことが起りましたやうで」「武家上がりの公事師で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...厄介な仕事の渦中に飛び込むと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな厄介な事件は滅多にありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「厄介? 何が厄介なんだ」平次は鬱陶(うつたう)しさうでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ようやく厄介なものを払いのけた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...少し厄介なことなんだが……」先ほどから皇帝のご様子を見るところ...
久生十蘭 「魔都」
...警告して行き去った見知らぬ女を厄介な目に遭わせることになる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...出版したらジョン・ギルレイの死に関して厄介な事を聞かれるかも知れませんね」「やはり俺の計画は分ってないようだな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...だから師匠の試験は斯んなに厄介なのよ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...炬燵(こたつ)という厄介な二個の制限漢字とともに...
柳田国男 「雪国の春」
...またその弁解するにこれまた厄介なこと...
横光利一 「汚ない家」
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