...始終(しよつちゆう)理髪床(かみゆひどこ)の厄介にならなければならぬ...
薄田泣菫 「茶話」
...あらゆる種類の文学が新聞雑誌の厄介になる時代になった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...税関に見付かったら厄介だと思って...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...T氏とハース氏とドイツ大尉夫妻と自分と合わせて五人の組を作ってこの老人の厄介(やっかい)になることにした...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...たとへば次のやうな出來事は影響あつたのではなからうか?つまり「蠻社遭厄事件」で...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...断らないんだか分らないのは厄介(やっかい)ですね」「厄介だよ...
夏目漱石 「虞美人草」
...東京にいて親の厄介(やっかい)になってる時分からなかった...
夏目漱石 「坑夫」
...百姓泣かせの厄病神に変りは無え...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それによって惹起される厄介な国際問題を覚悟するのでなければやってのける訳にはゆかぬ...
久生十蘭 「魔都」
...その他さまざまな災厄を蒙って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その仕事のいちばん厄介なところがすんでしまうと...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...見つからずに帰宅するのはとても厄介でした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...何時々々まで斯うして御厄介になるのもお気の毒でして...
眞山青果 「茗荷畠」
...その中でも日本はことにその点が厄介で...
柳田國男 「地名の研究」
...しきりに話のなかへ「うん」を入れる梅永老が厄介な存在であった...
山本周五郎 「百足ちがい」
...二百二十日の厄日の前後に...
山本周五郎 「山彦乙女」
...勘定に入れなかったこのチビが手強(てごわ)い厄介者(やっかいもの)であったのに気が着いて...
吉川英治 「江戸三国志」
...“血光の災”といわれた家運の厄(やく)と剣難の禍(わざわ)いだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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