...……しかし更に厄介なことにはこのゲエル自身さへやはり他人の支配を受けてゐるのです...
芥川龍之介 「河童」
...一番厄介な点は、「みなさん、今年はもう駄目だが、来年の立春にお試しになってはいかが」という点である...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...自然その往き還りにはこの主人の厄介(やっかい)になりつけてるから...
夏目漱石 「坑夫」
...今晩は親分のところへ厄介になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何にか厄介なことが起りましたやうで」「武家上がりの公事師で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地主の御新造も正氣ぢやありませんね」「厄介なことだな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その後につづく惨澹たる災厄をひきおこす運命的な発砲になった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...荷厄介で弱っておりますよ」「上野へおやりになったら?」「上野へやろうと思いましたら...
久生十蘭 「蝶の絵」
...またもや彼が頭上に一大災厄の起らんとは...
福田英子 「妾の半生涯」
...自分の為に厄介をかけてと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...社会のほとんどあらゆる階級が価格の急落によって受けた困厄は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...われ汝の堕梁の厄を救うと書き付けたを見て...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
...馬鹿や村中の厄介で生きている独りものの年寄があるものだ...
宮本百合子 「秋の反射」
...女の大厄である其年を待たないで...
森田草平 「「青白き夢」序」
...兄の厄介者ね」と云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「こちらに新八という者が御厄介になっておりましょうか」「いまはいない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あそこのご厄介になって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分で厄介者(やっかいもの)だっていうことがわかったら...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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