...長い道程をわたしは驛傳馬車の御厄介になつたが...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...だれの厄介にもならずに僕一人で二尺の棒切れを作りあげたのだった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...その上その中の知識と言つても、地味に手引風に書いてあるのではなくて、獵奇的な物語の中に散らばつて書いてあるので、一層厄介だつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...其姫の災厄を救ふ役目は臣に仰せ付けられたし(let me be the one to succour the distressed lady)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...無論大した怪我(けが)ではないと合点して、車掌は見向きもせず、曲り角の大厄難、後(うしろ)の綱のはずれかかるのを一生懸命に引直(ひきなお)す...
永井荷風 「深川の唄」
...あれが飛んだ御厄介になりました相でございまして...
長塚節 「隣室の客」
...その最も因果な所以(ゆえん)が自分から面白くなって止(や)められない点にあるのだから全く厄介なことである...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...――読んで上げようか親分」「何をッ」厄介の貝六は負け惜しみを言い乍らも...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...文句を覚えるのが厄介だから...
野村胡堂 「胡堂百話」
...主人が人手に掛つて死んだと知れては厄介(やくかい)だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年は十九の厄で」「大層なきりょうじゃないか」「ヘェ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あるいは不思議なる災厄の予報と認むるを常とす...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ようやく親類朋友の厄介たるを免れ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...それに弁護士から厄介な手紙が来て...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...成人した息子がおり、厄介者らしい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...悲惨極まる困厄を防ぐためには早婚傾向に対する何らかの抑制を加えることが絶対に必要であるとすれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかし日本の売淫などの通語にも女は面(つら)より床上手などと言って守宮にはまた守宮だけの腕前足前もあればこそ野猪様の御厄介にならず活きて居られると言うものサ...
南方熊楠 「十二支考」
...常に病気や不幸や災厄が付きまとっていた...
山本周五郎 「はたし状」
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