...彼の死後プラトンはその師と同じ厄運を免れるために一二年の歳月を異境に過ごさなければならなかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...一々フラッシュヲ用イナケレバナラナイモ厄介(やっかい)デ不便ダ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...其姫の災厄を救ふ役目は臣に仰せ付けられたし(let me be the one to succour the distressed lady)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...牝犬二匹は厄介である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...實に翁は現代の厄介者である...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...検事に言わすれば甚だ厄介なことになるそうである...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...厄介になっている漁師夫婦...
中里介山 「大菩薩峠」
...今宵は当家へ御厄介になってはどうじゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただいまは本所の報恩寺長屋に御厄介になっているんでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...卯八」萬七は事件が厄介らしくなる豫感で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ昨年の春厄(やく)があけて重太郎と婚禮したばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いやな色男だと思つたが」この厄介な放火魔(はうくわま)の殺人鬼が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...斯う屡々話柄にのぼる度にいちいち厄介な表題(みだし)を口にするのは不便だから...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...大いに彼に厄介をかけつゞけた...
牧野信一 「ひとりごと」
...「君の用事は厄介だよ...
松本泰 「日蔭の街」
...どうも御厄介になつて済みません...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...自分にも他人にも厄介でない生活ができさえすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうして旦那の処へ御厄介を願いに来ましたので……逃げも隠れも致しません...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
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