...どうだいずいぶんうるさい厄介なものだろう...
大杉栄 「獄中消息」
...フランスへ行った振りをするのも若干厄介だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...一晩(ひとばん)御厄介(ごやっかい)になりたいと云うのだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それらの閑人のうちには、厄介者もあり、退屈してる者もあり、夢想家もいれば、変わった男もいる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...単に厄介払いという意味で...
中里介山 「大菩薩峠」
...すこぶる厄介な問題となって来る...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...今まで何をして生きていたのか」「ただ親の厄介(やっかい)になっていました」「親の厄介になっていた...
夏目漱石 「坑夫」
...先々代樣から三十年も御厄介(ごやくかい)になつて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...町内の小間物屋の娘お君坊に惚れてしまつたんだから厄介だ」「大層古風なんだね」「お君は山の手一番と言はれた好い娘ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あるいは不思議なる災厄の予報と認むるを常とす...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...大飢餓というぐあいにあらゆる災厄の要素がそなわっていて...
久生十蘭 「新西遊記」
...彼の厄介になっている牡丹屋と自分の家とが親戚(しんせき)の癖に昔から仲が悪いので...
堀辰雄 「菜穂子」
...それが厄(やく)でさあ...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...何にしても厄介(やっかい)な相手で...
柳田国男 「山の人生」
...厄介者の分際をわきまえぬやつで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その別荘の御厄介になりながら...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...討死の厄(やく)にあうかもしれぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...厄払(やくはら)いのように...
吉川英治 「親鸞」
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