...だってそうは御厄介になっても居られませんもの...
泉鏡花 「女客」
...厄介(やっかい)な奴じゃ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...この化物め!」刑事がこの厄介(やっかい)な男を制する間もなく...
海野十三 「電気看板の神経」
...妹が大変御厄介になりましたさうで...
田中貢太郎 「蟇の血」
...一々フラッシュヲ用イナケレバナラナイモ厄介(やっかい)デ不便ダ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...昨年のあの時から習癖になつた恐怖――いつ襲つて来るか知れない災厄の恐怖がかれを少からず不安にした...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...今度は掏摸(すり)の厄介にはならなくて濟んだし...
寺田寅彦 「伊香保」
...当路に立てば処士横議(しょしおうぎ)はたしかに厄介なものであろう...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...末のふたりの児をどうして厄介払いしたか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...隨分厄介なことで...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...五日厄介になりたき趣を頼み候処...
永井荷風 「榎物語」
...「御厄介(ごやっかい)になります」とこっちから挨拶(あいさつ)をしたので...
夏目漱石 「明暗」
...この厄介な挑戦者に見せる他はなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この厄介な事件の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やっぱり二人老母(ばあさん)が附いてるのだろう」「そいつが厄介ですね...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...またも厄介事なんて御免こうむりたい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...おれが厄介になっていた大村さんの家は須磨の離宮山の下で...
山本周五郎 「陽気な客」
...彼の一大厄難はまぬがれ得まい...
吉川英治 「私本太平記」
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