...無論私は以前御厄介にもなつた事があるし...
薄田泣菫 「茶話」
...厄介な人間になった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...二人で厄介になることになったが...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...母親が上京の方の親類に同居して厄介(やっかい)になっているといったのも...
近松秋江 「狂乱」
...大きな厄難(やくなん)から首尾よく脱(のが)れた喜悦(よろこび)もあったり...
徳田秋声 「黴」
...厄介をかけるのが気の毒ですから...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私はそこに一夜厄介になった...
豊島与志雄 「帰京記」
...その数が増せばやがてエジプトの災厄となる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夜になってからはさすが厄日の申訳(もうしわけ)らしく降り出す雨の音を聞きつけたもののしかし風は芭蕉(ばしょう)も破らず紫苑(しおん)をも鶏頭(けいとう)をも倒しはしなかった――わたしはその年の日記を繰り開いて見るまでもなく斯(か)く明(あきらか)に記憶しているのは...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...七月から十月小屋じまいまで厄介になった時の...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...いろいろ御厄介になりまして...
夏目漱石 「虞美人草」
...御新造の厄介になっている? そうかい」下女のお喜代の逞(たくま)しい身体を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」「厄介(やくかい)な...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...全く厄介なことになったなあ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...俺をたゞの厄介者の居候だなんて……」云ひかけると大二郎は...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...厄介な暴動なんか雲を霞にけしとんでしまうだろう...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...台本なぞいう面倒なものの御厄介にならない...
夢野久作 「近世快人伝」
...五六日厄介になりたいがと言ひ込んだ...
若山牧水 「比叡山」
便利!手書き漢字入力検索