...此方(こつち)の此お八重さんといふ人の家に厄介になつて来たんだよ...
石川啄木 「天鵞絨」
...たいへん御厄介になって済みませんです」「いや...
海野十三 「東京要塞」
...まして今年は雪子が厄年(やくどし)なのではないか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」「あの人が厄介(やっかい)がるから...
徳田秋声 「仮装人物」
...毎日キルク炭を塗るのも厄介なところから...
豊島与志雄 「愉快な話」
...木炭のような一番ありふれた物が一番厄介で...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...ところが厄介なことには...
中谷宇吉郎 「百科事典美談」
...随分厄介だろうが?」「困りますね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ずいぶん厄介なものであったに相違ないが...
野村胡堂 「江戸の昔を偲ぶ」
...私は一生ここの厄介になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すでに荷厄介(にやっかい)になっていて...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...この厄難を免るれば...
南方熊楠 「十二支考」
...「女房には本当に私が厄病神のように思えたんでしょうし...
山本周五郎 「さぶ」
...戸袋の脇に誰かが厄病除にぶら下げたにんにくから延び出した青い芽...
横瀬夜雨 「春」
...こうして他人の田の厄介になりつつある農家は非常に多いそうだが...
横光利一 「夜の靴」
...秀吉も内心常に恟々(きょうきょう)としておる厄介な家人だ...
吉川英治 「黒田如水」
...この厄介な敵だけには...
吉川英治 「新書太閤記」
...従ってそれは労働者に何らの困厄をも蒙らせないのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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