...併しこの重壓を早く卸すためにも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼は庭内に入ってひくい腰掛の上に腰を卸すと...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...行李を卸すや否や...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...やれやれと思って棍棒を卸すてえとぐらぐらと目が眩(まわ)って其処へ打倒(ぶったお)れた...
徳田秋声 「躯」
...場末の二流三流の商店へ卸すために...
徳田秋声 「縮図」
...竜之助の首筋に剃刀を当てて後ろに撫で卸すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを追い卸すためと...
中里介山 「大菩薩峠」
...単にただ日傭取(ひようと)りのお雇い壮士のようにこき卸すのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...今となって人間道に引卸すなんては罪だよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...岩田川の河口を贄崎といふ安濃津に集る船は此川に入りて錨を卸す安濃の津をさしてまともにくる船の贄の岬に眞帆の綱解く贄崎のの筵ゆふかげり阿漕が浦に寄するしき浪五日伊勢の野は秋蕎麥白き黄昏に雨を含める伊賀の山近し六日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...堺の町の大寺といふ寺の境内にある餅屋から此餅は卸すので...
長塚節 「松蟲草」
...繻子(しゅす)の模様も対(つい)とは思うが、日除(ひよけ)の白蔽(しろおい)に、卸す腰も、凭(もた)れる背も、ただ心安しと気を楽に落ちつけるばかりで、目の保養にはならぬ...
夏目漱石 「虞美人草」
...進めぬ先から腰懸の上にどさと尻を卸す...
夏目漱石 「幻影の盾」
...待乳山多町で卸す程に積み空蝉この間...
正岡容 「大正東京錦絵」
...もし「おろしけり」の代りに「荷を卸す」といふやうな結句を用ゐたならば...
正岡子規 「病牀六尺」
...豚の三枚肉を杉箸(すぎばし)が通るほどに湯煮(ゆで)て一寸四角に切って水一升に酒一合味淋(みりん)一合位な割で五時間ほどよく煮て火から卸す一時間も前に醤油を多く入れて煮詰(につ)めるのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...錠を卸すきしめきが聞えた...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...鑰(じょう)を卸す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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