...妙子はもう立ち上って網棚(あみだな)の上の籠(かご)だの風呂敷包だのを卸していた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今晩は」荷物を手近へ卸して腰をかけた小間物屋は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこへ掛け給え」山崎譲は自分が先に社(やしろ)の鳥居の台石へ腰を卸して...
中里介山 「大菩薩峠」
...この重荷を卸したというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...草を褥(しとね)にどっかと腰を卸したところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...其時丁度牛を曳いて草刈に來て居た子供等が其咒文を聞いて居たことであつたが山伏が去つてから牛の荷鞍を卸して其荷鞍を叩きながら山伏の眞似をして呶鳴つて居ると荷鞍が草の上から踊り出して其儘水中で島に化してしまつたといふ其荷鞍の島はこれである...
長塚節 「佐渡が島」
...其所(そこ)へ御掛(おか)けなさいよ」代助は嫂(あによめ)の真(ま)正面へ腰を卸した...
夏目漱石 「それから」
...さう思つて又椅子へ腰(こし)を卸した...
夏目漱石 「それから」
...篤と納得させる樣に書き卸して行く所に...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...吾輩の頸根(くびね)っこを捉(とら)えて引きずり卸したら宜(よ)さそうなものだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...即ち「打出の浜に荷を卸しけり甘酒屋」といふやうにいふと...
正岡子規 「病牀六尺」
...それを火から卸して一晩おいて明日から食べ始めると寒い時なら四...
村井弦斎 「食道楽」
...鍋へ牛乳を沸かして塩と砂糖とバターを入れて米利堅粉(めりけんこ)かあるいは葛(くず)を溶(とい)てそれへ加えて汁をドロドロにした処を火から卸して玉子を入れて掻(か)き廻すとかけ汁が出来る...
村井弦斎 「食道楽」
...天一坊は当時の河竹新七が小団次のために書卸したものであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...晩にまた卸してくれる...
森鴎外 「渋江抽斎」
...窓を締め窓掛を卸して...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...「山からじか卸しの炭だ...
山本周五郎 「風流太平記」
...春菊や浅葱や卸しものまで...
吉川英治 「河豚」
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