...併し僕の下品や厭味は決してそんなに表面的なところに根を卸してゐるのではないのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...どの戸口も中から錠が卸してあった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...製造会社の卸原価が二十銭でこの利鞘が一割五分であるから...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...誰がおそらく思ったことであろう!モンセーニュールは彼の四人の侍者の重荷を卸してやって彼のチョコレートを飲んでしまうと...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...いちいち荷物を積み卸しの二重の手間をいとわず...
中里介山 「大菩薩峠」
...予は腰を卸した儘峠の話をするとみんなが予の傍に來て無事を喜ぶと共に非常に驚いたのであつた...
長塚節 「痍のあと」
...日(ひ)がとつぷりと暮(く)れた時(とき)彼(かれ)は道端(みちばた)へ草刈籠(くさかりかご)を卸(おろ)した...
長塚節 「土」
...「夫(そり)や好いが御前の方の音は何だい」「御前の方の音つて?」「そら能(よ)く大根(だいこ)を卸(おろ)す樣な妙な音がしたぢやないか」「えゝ彼(あ)れですか...
夏目漱石 「變な音」
...錨(いかり)を卸した...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...あつしも少しばかり元を卸(おろ)して見ようと思ひますが」「大きな事を言やがる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...熱い地面に南洋の木の実が漂いついて根を卸したのか...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...それからの煮方は略式の通りだが出来上ったら火から鍋を卸して地の上へ置いて一旦冷却してイザ食べようという時に再び煮て出すのだ...
村井弦斎 「食道楽」
...それらの印刷物は万年町の元締から「卸(おろ)し」にされて...
室生犀星 「幻影の都市」
...それでは鞍に付けてある袋を卸して...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...やうやう處刑の手續が濟んだのを重荷を卸したやうに思つてゐた...
森鴎外 「最後の一句」
...もう戸を卸(おろ)している片側町の辻まで来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...鋼卸(はがねおろ)しから研(と)ぎ上(あげ)まで...
吉川英治 「山浦清麿」
...朱墨(しゅずみ)を卸(お)ろす丸硯(まるすずり)だった...
吉川英治 「夕顔の門」
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