...とある大木の根がたに腰を卸しながら...
芥川龍之介 「犬と笛」
...疲れぬ前に、ちょっと立ち留まるだけにして、息を大きく吐き、腰を卸さずに、徐々として登れば、苦しきことなく、疲れもせず、持久力を失わずして、風景を味うことを得べし...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...私は彼が卸売りをしているというので...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ようやくに重荷を卸(おろ)した思いをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いいかげん引っぱってから卸して見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...お竈樣(かまさま)忘(わす)れたつけべな」女房(にようばう)は竈(かまど)から飯(めし)の釜(かま)を卸(おろ)して布巾(ふきん)を手(て)にした儘(まゝ)いつた...
長塚節 「土」
...こうやって薪(たきぎ)を切っては城下(じょうか)へ持って出ます」と源兵衛は荷を卸(おろ)して...
夏目漱石 「草枕」
...しかし糸子さんは兄さんの所へ来たがってるんですよ」母は鳴る鉄瓶(てつびん)を卸(おろ)して...
夏目漱石 「虞美人草」
...又椅子に腰を卸した...
夏目漱石 「それから」
...何でも山葵卸(わさびおろ)しで大根(だいこ)かなにかをごそごそ擦(す)つてゐるに違ない...
夏目漱石 「變な音」
...宗助(そうすけ)は兩手(りやうて)で左(ひだり)の足(あし)の甲(かふ)を抱(かゝ)える樣(やう)にして下(した)へ卸(おろ)した...
夏目漱石 「門」
...円天井から陰森の気が吹き卸して来て...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...とある丘の上の青い麦畑の横に腰を卸(おろ)すと不意に眼がクラクラして喀血(かっけつ)した...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...割合に人の疎(まば)らな正面の特等席の中央(まんなか)あたりの空席に腰を卸(おろ)した...
夢野久作 「暗黒公使」
...一つ御免蒙って御神輿(おみこし)を卸(おろ)してみよう...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ソロソロと腰を卸(おろ)したのであったが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一個の卸値段を三銭として毎年二円四十銭の収入が一本の榔子から揚がる筈(はず)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...四お百草の卸問屋(おろしや)といえば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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