...ドッカと腰を卸(おろ)すと...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...女の方は腰だけを蓙の上に卸してしやがむ...
大町桂月 「月の東京灣」
...お庄は裾(すそ)を卸(おろ)して...
徳田秋声 「足迹」
...女共がみんな野原へ荷物を卸(おろ)して休みだした...
中里介山 「大菩薩峠」
...綺麗(きれい)な房(ふさ)の付(つ)いた一種(いつしゆ)の裝飾物(さうしよくぶつ)を取(と)り卸(おろ)した...
夏目漱石 「門」
...土瓶敷(どびんしき)の上(うへ)に卸(おろ)した...
夏目漱石 「門」
...この頃は胃病の薬だとか云って大根卸(だいこおろ)しを無暗(むやみ)に甞めますので……」「驚ろいたな」と迷亭は感嘆する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なければ牛乳を好(よ)きほど加えて少し煮て火から卸(おろし)たのがかけ汁になります」玉江嬢「オヤオヤ随分面倒ですね」第二百十六 ライスカレーお登和嬢「面倒な代りに味は結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...想ふに早く二月中旬の某日に行李を卸して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もう二の太刀(たち)を打ち卸して来る...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...やうやう處刑の手續が濟んだのを重荷を卸したやうに思つてゐた...
森鴎外 「最後の一句」
...わたくしの項にも打ち卸されて来ますわ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その横木の片端を斜めに揚げてできた筏を川の中へそろり卸(おろ)す...
柳田國男 「地名の研究」
...洗い髪同様の髪を玄冶店(げんやだな)のお富(とみ)式にうしろに投げ卸して...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...この椅子に腰を卸しながら...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ゴオドの寢臺の傍へ腰を卸した...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...お杉のからだをそっと卸(おろ)し...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鋼卸(はがねおろ)しから研(と)ぎ上(あげ)まで...
吉川英治 「山浦清麿」
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