...クージカを下へ卸すのも可哀そうだし...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...お庄は裾(すそ)を卸(おろ)して...
徳田秋声 「足迹」
...山葵卸(わさびおろし)で擦(こす)るようでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鉄砲を卸して大事に立てかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「おーい」水主(かこ)や荷揚(にあげ)が腕を揃えて帆を卸(おろ)しにかかろうとする時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪ちゃんの横の方に腰を卸して煙草をのみはじめたものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうして棚(わくだな)からまるめ箱を卸(おろ)して三つの白(しろ)い卵(たまご)を入(い)れた...
長塚節 「土」
...余は晩餐前に公園を散歩するたびに川縁(かわべり)の椅子(いす)に腰を卸して向側を眺(なが)める...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...彼は幾たびか其所(そこ)にあるベンチへ腰を卸(おろ)そうとしては躊躇(ちゅうちょ)した...
夏目漱石 「道草」
...心は重荷を卸(おろ)した如く...
西田幾多郎 「我が子の死」
...引卸させて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこは小麦卸市場にも近かった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...叩きはやはり松魚の叩きの通りで先日お教え申しましたが摺身はソーダ松魚の皮を剥(む)いて身を取て俎板(まないた)で叩いて擂鉢(すりばち)でよく摺(すっ)て玉葱(たまねぎ)を山葵卸(わさびおろ)しで摺込んで塩と味淋で味を付けてまたよく摺って煮汁(だし)を加えてドロドロにして...
村井弦斎 「食道楽」
...ドロドロになったら火から卸(おろ)してレモン油を小匙に軽く一杯加えて器械へかけます...
村井弦斎 「食道楽」
...言葉の如く庫裡に入りて笈(きふ)を卸し...
夢野久作 「白くれない」
...千六と船頭を卸すと...
夢野久作 「名娼満月」
...町屋は早く大戸を卸(おろ)し...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうは問屋で卸(おろ)さねえぞ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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