...Uではいくらか積卸(つみおろ)しがあった筈です」それ丈け聞き取ると...
江戸川乱歩 「鬼」
...自分が四幕に書き卸した...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...急いで採取箱を肩から卸して...
直木三十五 「南国太平記」
...「おーい」水主(かこ)や荷揚(にあげ)が腕を揃えて帆を卸(おろ)しにかかろうとする時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...心得て椅子に腰を卸(おろ)しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一間へ悠々とお賽銭箱を卸(おろ)した七兵衛は...
中里介山 「大菩薩峠」
...棺が庭へ卸された時見物に集つた村の者と客とが庭にぎつしり詰つた...
長塚節 「隣室の客」
...始めて腰を卸(おろ)した...
夏目漱石 「虞美人草」
...そうは問屋が卸(おろ)さねえ」「で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三年の間に三百円の元入れを卸し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その間には人指し指を器械的に脣(くちびる)の辺まで挙げてまた卸(おろ)す...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...そして気の無さそうに往来を見卸(みおろ)した...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...熱い地面に南洋の木の実が漂いついて根を卸したのか...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...取り卸されている...
森鴎外 「食堂」
...臼を卸(おろ)さずに藤の花を折らせたり...
柳田国男 「山の人生」
...まだ卸(おろ)し立てのホヤホヤで...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...戸を卸(おろ)してしまった石焼豆腐の住居(すまい)の横へまわっていた...
吉川英治 「大岡越前」
...表の扉にもカギを卸(おろ)してしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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