...卵の月そよかぜよ そよかぜよ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...卵かなんか持ってきてくれればいいのにってね...
高見順 「如何なる星の下に」
...「黄金の卵を生む牝鶏(めんどり)を殺す」のと同じである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...豚の丸焼や真赤に茹(ゆ)だったマングローブ蟹や正覚坊の卵が山と積まれている...
中島敦 「南島譚」
...「用意の卵で午前零時いよいよ実験開始……三十分に七つ...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...全身の皮膚は剥いたゆで卵のように綺麗で...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...やはり瓜実顔(うりざねがお)の下(しも)ぶくれ――鶏卵形が尊重され...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...竹行李の中にたまつた五六十個もある卵の事を思い...
林芙美子 「清修館挿話」
...青海亀や瑁が砂原へ上がってきて卵を産みつける...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...その卵は実際、お話の本に出て来るあの有名な鵞鳥が、いつも産んでいたという金の卵の一つと間違えられそうでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...オエンの『老兎巫蠱篇(オールド・ラビット・ゼ・ヴーズー)』に蛇卵や蛇脂が老女を若返らすと載せ...
南方熊楠 「十二支考」
...イタリアのモンフェラトではキリスト昇天日に新しい巣で生まれた卵は胃と頭と耳の痛みを治し...
南方熊楠 「十二支考」
...鰒(ふぐ)は卵巣に激毒あり...
村井弦斎 「食道楽」
...君の魂はいつも鵞鳥の卵のやうに牧草(まきくさ)と地面(ぢべた)の間に転がつてゐた...
室生犀星 「愛の詩集」
...とうとう十二疋の蟹の卵を捜して...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...青蛙の卵と蝦蟇(ひきがえる)の舌とを6325水に漬けて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その卵がけえって...
山本周五郎 「青べか物語」
...卵もあったぞ...
横光利一 「夜の靴」
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