...たまたまその島にがんが卵(たまご)をうんでおりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...すると博士夫人は生み立(たて)の卵のやうな顔を一寸顰(しか)めた...
薄田泣菫 「茶話」
...そこの腰掛茶屋で蠅のたかっておるすしと生卵で腹をこしらえ...
高浜虚子 「別府温泉」
...半熟卵をたべていた...
太宰治 「斜陽」
...校長は鶏卵(たまご)を十五個くれたが...
田山花袋 「田舎教師」
...せめてこの卵のからだけでもしまっておきたいから...
塚原健二郎 「海からきた卵」
...卵でも呑みに来たり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...卵塔場の中へ紛(まぎ)れ込んで姿を消してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大変な量の肝臓ジストマの卵があるというのである...
中谷宇吉郎 「ジストマ退治の話」
...肉類も卵も禁止だ...
長與善郎 「青銅の基督」
...中学時代の私が芸者の卵たちに笑われたのより...
野村胡堂 「胡堂百話」
...わたしは指をのばして卵のひとつをつまみあげた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...雄の尾の裏または腹下に卵を懐(だ)く嚢(ふくろ)または皮あって...
南方熊楠 「十二支考」
...プリニウス説にこれを防ぐには卵の下草の下に鉄釘一本...
南方熊楠 「十二支考」
...これからは婆あさんが度々(たびたび)卵の話をする...
森鴎外 「鶏」
...まず彼に卵の端に近い部分をきれいに割ってもらう...
森於菟 「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク」
...卵草と併存してまた柴餅草という名がある...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...しかしこっちも武士の卵...
山本笑月 「明治世相百話」
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