...この塩梅(あんばい)では中にゐる雛や卵を...
芥川龍之介 「酒虫」
...卵大(たまごだい)ではあるが、卵ではなく、一方に黒い斑点(はんてん)がついていた...
海野十三 「少年探偵長」
...掌のうちに一箇の鶏卵をぬきとった...
海野十三 「太平洋魔城」
...無数の卵を生む昆虫類には蚕のごとくに卵を生み終わりさえすれば死んでしまうものがあり...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...精々撒(ま)き餌(ゑ)の粟粒か卵の事でも話し合つてゐるらしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...これらの寄生虫の卵は人口が過密なシナの川の水に大量に含まれていることは疑いもないからである...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...」半熟卵を割りながら...
太宰治 「ろまん燈籠」
...西瓜は奈良漬(ならづけ)にした鶏卵(たまご)くらいの大きさのものを味うばかりである...
永井荷風 「西瓜」
...卵があるかい」ときいてみた...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...家鴨の卵から鷄が生れたと言つて腹を立てたやうなもので...
萩原朔太郎 「悲しき決鬪」
...卵も食えなくなるんだ」「え...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...入浴、ぬるい湯なので気持悪し、朝食、卵かけて三杯...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...産卵期をひかえた鮭や鱒が...
本庄陸男 「石狩川」
...昨夜きりぎりすが卵に云つたことを...
三好達治 「測量船拾遺」
...それには牛乳を混ぜるとか卵を混ぜるとかいうこともよいと思います...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...あるいは「銃卵(じゅうらん)」より来るのではないかといわれる...
柳宗悦 「樺細工の道」
...まだ生じていない農民組合の卵のことであった...
横光利一 「夜の靴」
...卵を産みに來たでは遠すぎるし...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
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