...女房が却って瞼(まぶた)を染めた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...また自分の知った女をそれまでに羨まれたと思えば却って長田の心が気の毒なような気も少しは...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...その訳語のあてられた原語の意義によって却って国語を解釈しようとすることをいうのである...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...互いに歩み寄る処ではなく却って益々その対立を深めて行くというのが事実である...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...却って心理的なるものが場合々々によってこのように異った意味を有つことがとりも直さず...
戸坂潤 「科学方法論」
...だがこれでは、「労働手段の体系」というのは、技術を説明するものではなくて、却って逆に、「技術的なもの」によって初めて説明され得るような観念でしかない、ということになる...
戸坂潤 「科学論」
...この点は却って田辺博士が西田哲学其の他に就いて詳しく説いている処だ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...又生活条件が良すぎて却って意識が荒廃しているような人間に於ては...
戸坂潤 「思想としての文学」
...却ってもう可愛いくらいのもので...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...」然し春子さんは此度は却って私の言葉に驚いたような風であった...
豊島与志雄 「運命のままに」
...彼の荷物の少いのに却ってまごついた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...それが却って不気味な感じを与え...
豊島与志雄 「守宮」
...それによって却って真に行為と結び付くことになるのである...
三木清 「哲学入門」
...却って酵母としてそれを暖め反芻し...
宮本百合子 「愛は神秘な修道場」
...勉学は却って書きたい気をおこさせ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文学に即して云えば将来事情によっては文学的才能を発揮し得る力を包蔵しているというのではなく、却って、そいう内から破ってゆく独創的な力、新鮮な生活力が多くないために、一つの磁石に鉄屑が吸いよせられるような工合であったこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...却って破滅の因(もと)たるはいうまでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...それは却って、およろしくありますまい」と、諫(いさ)めた...
吉川英治 「新書太閤記」
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