...徒らに事件を小説的に眺めようとした僕等の態度が却って浅はかに思い做され...
辰野隆 「感傷主義」
...却って実践や闘争のエネルギー源とさえなり得るものなのだと...
戸坂潤 「技術の哲学」
...却って自然科学者こそややもすれば宗教的な世界観を持って見たがる傾向さえあるのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之はその限り却って無と同置されるのは尤もである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...却って広田内閣に復帰するというのは...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...却って完全なトリビアリズム(瑣末主義)がここに含まれているのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...却って愛国的な志士や何かなのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...構想力の順次総合自身は次元を持たずに却って次元を産むものでなければならぬ...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...詩人として却って幸福なことだ...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...そしてそれが却って...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...私にはこのときはその方が却って好かった...
堀辰雄 「菜穂子」
...却って判断が存在と一致する限りにおいて判断に属するのである...
三木清 「哲学入門」
...良人のいるときは却って良人よりいい絵を描くと思われた人が...
宮本百合子 「くちなし」
...富農連が却ってスッカリ書かれてるでねえか...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...却って直接的な云い方だと矢代は思って云ったのだったが...
横光利一 「旅愁」
...その間に却って戦備を増強していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...却っていつもより美しいなと思った...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
...これほどの悲境に陥ってもなお死ぬという考えに心をそそられるどころか却って恐怖を感じるような人は...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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