...玉川のよりも却つて荒川のを珍重するツていふことだ...
田山録弥 「百日紅」
...画面から汚点を除却して見る事はどうしてもできない...
寺田寅彦 「蓄音機」
...この点は却って田辺博士が西田哲学其の他に就いて詳しく説いている処だ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...却って当然な現象にすぎぬという感じがしたかも知れないのである...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...却って朝から酒など飲み...
外村繁 「夢幻泡影」
...公は常に淡然として之れを閑却したるに反して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分より眼下(めした)になつてゐる人に対して謙遜するのは、造作もないばかりではなく、却て嬉しかつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...しかし独り碁はその「俗」を脱却させる...
中勘助 「独り碁」
...現識の豊富といふことがとかく閑却され勝な所に日本の世間の稀薄性が存する...
中原中也 「芸術論覚え書」
...却(かえ)って二人の友誼(ゆうぎ)を濃(こま)やかにしたのかもわかりません...
野村胡堂 「踊る美人像」
...却てそれらの間の鬪爭を仲裁するといふ課題を負うてゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...却つて運命の意志を忖度し...
水野仙子 「輝ける朝」
...これも前のと同時に百円の高入札で売却した...
宮武外骨 「骨董品化した古珍書」
...いっさいの感情を滅却させねばならぬ世界へ踏み入ろうとあそばす前の院のお心に女王の文字がどれほどはげしい悲しみをもたらしたかは御想像申し上げられることである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...却(かえ)って男の健康を恢復(かいふく)させ掛けたのではあるまいか...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...それらを忘却の河の中に入れて清め...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...却(かえ)ってこの事件に対する理解の明瞭度を高めるために役立っていると思う...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...ただの陸地における総退却にしても...
吉川英治 「私本太平記」
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