...即時に羹(あつもの)となしてあたへける...
芥川龍之介 「案頭の書」
...即時にドレもこれも都々逸(どどいつ)文学の語であると遠慮なく貶(けな)しつけてやった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...中途にピアノの弾奏が初まったので不快になって即時に退席したと日記に書いてある...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...同時に列強としても某国を人道上の大敵として即時に共同戦線を張らなければならないことになるのは必定(ひつじょう)であって結局某国としてはこの怪計画に関し極度に秘密性を保つ必要があったのである...
海野十三 「流線間諜」
...身柄(みがら)を吉長に下げ渡されて即時に首を刎(は)ねられた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...一見旧知の如く即時に仲よしとなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...即時に見失ってしまった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...君に罪がなければ即時に放免してやる...
豊島与志雄 「電車停留場」
...即時に、美春は普通の姿勢に返った...
豊島与志雄 「非情の愛」
...即時に止めましょう...
中里介山 「生前身後の事」
...即時に戒厳令を実施してしまいました」そう言って...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...もしも我国の通貨が即時には増加し得ない正貨のみからなっていたとすれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...御身(おんみ)若し即時に郷に帰らば...
森鴎外 「舞姫」
...御身(おんみ)もし即時に郷(きょう)に帰らば...
森鴎外 「舞姫」
...御身若し即時に郷に歸らば...
森鴎外 「舞姫」
...即時に烏二羽来(きた)ってこれを食う...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...即時にこれを一掃せねばならぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...「本能寺へ」「何よりは、信長公の御身を」と、そこへ合流して、ひとつに守りを固めた上の思案と、信忠以下、全軍は即時に、ここを捨てて本能寺へ急ごうとしたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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