...即時に羹(あつもの)となしてあたへける...
芥川龍之介 「案頭の書」
...ソヴィエト聯邦における一切の有様をそのまま即時に踏襲することに専念した...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...即時に御処分のほどを願います...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...平易即時に模擬適用することあたわざるのみならず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...左(と)に右(か)く鴎外が就任すると即時に断行された...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...勢い即時に暇乞(いとまご)いせざるを得なくなった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...即時にドレもこれも都々逸(どどいつ)文学の語であると遠慮なく貶(けな)しつけてやった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...同時に列強としても某国を人道上の大敵として即時に共同戦線を張らなければならないことになるのは必定(ひつじょう)であって結局某国としてはこの怪計画に関し極度に秘密性を保つ必要があったのである...
海野十三 「流線間諜」
...主人は即時にこれを解雇すべきであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...即時に掻消すが如くに失す...
高木敏雄 「比較神話学」
...」彼はほとんど即時に平静に返った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...吾れ實は強勢の魔の子だが聖僧ブレイス之を豫知して生れ落ちた即時に洗禮を行はれたから邪道を脱れた...
南方熊楠 「人柱の話」
...一々即時に執行す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...なぜ僕は即時に発明しなかつただらう...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...御身(おんみ)若し即時に郷に帰らば...
森鴎外 「舞姫」
...即時に烏二羽来(きた)ってこれを食う...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...即時に癒えればよいのでしょう」「もとよりそんなふうに早くご全快あれば...
吉川英治 「三国志」
...「本能寺へ」「何よりは、信長公の御身を」と、そこへ合流して、ひとつに守りを固めた上の思案と、信忠以下、全軍は即時に、ここを捨てて本能寺へ急ごうとしたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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