...即時に御処分のほどを願います...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...自分の心は即時に安心ができぬと答えた...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...自分の心は即時に安心が出來ぬと答へた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...勢い即時に暇乞(いとまご)いせざるを得なくなった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...即時にドレもこれも都々逸(どどいつ)文学の語であると遠慮なく貶(けな)しつけてやった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...同時に列強としても某国を人道上の大敵として即時に共同戦線を張らなければならないことになるのは必定(ひつじょう)であって結局某国としてはこの怪計画に関し極度に秘密性を保つ必要があったのである...
海野十三 「流線間諜」
...即時に掻消すが如くに失す...
高木敏雄 「比較神話学」
...下田は條約批准後即時にも開港し...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...即時にそれを投げ捨てて...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...私が妻を去る時には即時に此の世の人ではありません...
長塚節 「教師」
...即時に得るということは「不可能」だと...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...即時に斃(たお)る...
福沢諭吉 「徳育如何」
...即時に死するものなり...
南方熊楠 「十二支考」
...五百は即時に人を諸方に馳(は)せて捜索せしめた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...一々即時に執行す...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...如何なる人がギルドの世界的結合を即時になし得よう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...即時に癒えればよいのでしょう」「もとよりそんなふうに早くご全快あれば...
吉川英治 「三国志」
...「本能寺へ」「何よりは、信長公の御身を」と、そこへ合流して、ひとつに守りを固めた上の思案と、信忠以下、全軍は即時に、ここを捨てて本能寺へ急ごうとしたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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