...即時に科(とが)に落つ可きと云う事を知らずんばあるべからず...
芥川龍之介 「るしへる」
...かつ徳永を飼主と認定するゆえ即時に始末書を警察へ出せと厳命した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...本艇は即時に飛ぶ力をうしなって...
海野十三 「怪星ガン」
...即時に鎌倉さして御発足になつたとか...
太宰治 「右大臣実朝」
...即時に押寄せられるでござろう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...身柄(みがら)を吉長に下げ渡されて即時に首を刎(は)ねられた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...君に罪がなければ即時に放免してやる...
豊島与志雄 「電車停留場」
...即時に止めましょう...
中里介山 「生前身後の事」
...劇(はげ)しい自動車の速力を即時に殺すような苦痛は滅多(めった)に甞(な)めた事がない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...即時に戒厳令を実施してしまいました」そう言って...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...即時に斃(たお)る...
福沢諭吉 「徳育如何」
...即時に死するものなり...
南方熊楠 「十二支考」
...吾れ實は強勢の魔の子だが聖僧ブレイス之を豫知して生れ落ちた即時に洗禮を行はれたから邪道を脱れた...
南方熊楠 「人柱の話」
...御身(おんみ)若し即時に郷に帰らば...
森鴎外 「舞姫」
...御身若し即時に郷に歸らば...
森鴎外 「舞姫」
...即時に烏二羽来(きた)ってこれを食う...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...即時に癒えればよいのでしょう」「もとよりそんなふうに早くご全快あれば...
吉川英治 「三国志」
...……不安などは、何もない」「然らば、即時に、起(た)てるわけです...
吉川英治 「三国志」
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