...即時に科(とが)に落つ可きと云う事を知らずんばあるべからず...
芥川龍之介 「るしへる」
...自分の心は即時に安心ができぬと答えた...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...自分の心は即時に安心が出來ぬと答へた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...即時にドレもこれも都々逸(どどいつ)文学の語であると遠慮なく貶(けな)しつけてやった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...本艇は即時に飛ぶ力をうしなって...
海野十三 「怪星ガン」
...即時にアメリカ海空軍の大西洋出動を要請したのである...
海野十三 「地球発狂事件」
...即時に掻消すが如くに失す...
高木敏雄 「比較神話学」
...」彼はほとんど即時に平静に返った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...即時にこれらもろ/\の贈遺を君に整へむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...即時にそれを投げ捨てて...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...即時に見失ってしまった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...君に罪がなければ即時に放免してやる...
豊島与志雄 「電車停留場」
...吾れ實は強勢の魔の子だが聖僧ブレイス之を豫知して生れ落ちた即時に洗禮を行はれたから邪道を脱れた...
南方熊楠 「人柱の話」
...かくて某は即時に伽羅(きゃら)の本木を買い取り...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...かくて某(それがし)は即時に伽羅(きゃら)の本木(もとき)を買取り...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書(初稿)」
...なぜ僕は即時に発明しなかつただらう...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...御身若し即時に郷に歸らば...
森鴎外 「舞姫」
...即時に癒えればよいのでしょう」「もとよりそんなふうに早くご全快あれば...
吉川英治 「三国志」
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