...即座に追い払ってしまいました...
芥川龍之介 「捨児」
...しかし渡瀬さんは今度は即座には教えてくれなかった...
有島武郎 「星座」
...あるとも』私は即座に答えた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...直造の老いてはゐるが練(ね)れた頭は即座にその意味を悟つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...きっと即座に処分されましょう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...即座に傳之助に掛る疑ひを解いて了つたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は即座に「ありがとうございます」といって電話を切りました...
浜尾四郎 「死者の権利」
...その程度の負債ならば即座に支払つて守吉の笑顔を見るのも一興だ...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...即座に契約が出来て...
三浦環 「お蝶夫人」
...そしてフィリッポスがいろいろと答えた中に、「彼は卑怯で臆病なやつである」というのを聞くと、即座に、「それでは兇悪残酷なやつに違いない」と結論した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そっと小剣を引寄せながら片膝を立てた……伊兵衛は即座に立上って...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...即座に京へはせ上る覚悟があるか...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...即座に満場一致の可決という事になりました...
夢野久作 「霊感!」
...何進もまた、車騎将軍たる武装をして何(かぎょう)、荀攸(じゅんゆう)、鄭泰(ていたい)などの一族や大臣三十余名を伴(ともな)い、陸続と宮門に入り、霊帝の柩(ひつぎ)のまえに、彼が支持する弁太子(べんたいし)を立たせて、即座に、新帝ご即位を宣言し、自分の発声で、百官に万歳を唱えさせた...
吉川英治 「三国志」
...そして小六の身柄は?」「即座に放しつかわしました...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉は、即座に、「仰せはなくても、駒を返し、諸事おさしずを仰がねばなるまいと、家来どもを、洛中まで探りにつかわしたところ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……ひとり残らず、即座に、お引き渡しあれ」「いけない...
吉川英治 「新書太閤記」
...今はもう、生きて在(おわ)すや否や、その御消息だにないが、小金ヶ原でわしが善鬼を斬った折、即座に、一刀流の印授(いんじゅ)をこの身にゆるし給い、入道して、そのまま山へはいられてしまわれた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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