...即座に二分金の耳を揃(そろ)えて三万両を出したそうだ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...ノズルが持ち上がると即座に炎を発した...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...即座にお赦(ゆる)しが出たのであったが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...その切り石も他の物と同じく即座に取ってこられたもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...即座には返事ができない...
永井荷風 「来訪者」
...あらゆるものごとを即座に擬人化することに現れている...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...エルドレッドが即座に言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...と即座に私は思ひました...
牧野信一 「砂浜」
...この鎧植騒ぎが起るやいなや桐渡ガラドウは即座に年々歳々の賽銭の高を計上して...
牧野信一 「バラルダ物語」
...何がすきかと聴いたら煙草だと即座に答えた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...攘夷は即座に断行できるものではない...
山本周五郎 「新潮記」
...即座に三ツの手紙をしたためました...
吉川英治 「江戸三国志」
...お用い賜わるならば即座にご献上いたしまする」信長は率直に歓んだ...
吉川英治 「黒田如水」
...前隊の危急を聞いて、中軍の曹仁は、即座に、大軍をひきいて進んできたが、何ぞはからん振り返ると、羨渓(せんけい)の谷間から雲のごとく湧き出した呉軍が、退路を切って、うしろからとうとうと金鼓を打ち鳴らしてくる...
吉川英治 「三国志」
...即座に、旗本へ加わり候え」「はッ、忝(かたじけの)う存じます」甚内は、人数のうちへ、飛び込んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...――また家忠(松平)や、家信、家員(いえかず)らも、助力して、工は昼夜をわかたず、起き番、寝番、四組にわかれて、できるかぎり早くしておけ」と、即座に命じて、それからの帰途は、駒の脚さばきも爽(さわ)やかに、信雄と馬上の談笑を交わしながら清洲へもどった...
吉川英治 「新書太閤記」
...拒(こば)めば即座に左の手によせている太刀にものいわせても――という殺気のある眸(ひとみ)をかがやかしていた...
吉川英治 「親鸞」
...わしは即座に頂戴しますわ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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