...即座に追い払ってしまいました...
芥川龍之介 「捨児」
...私は即座にそれ等を写生した...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...即座には合点(がってん)しかねるばかり...
泉鏡花 「婦系図」
...彼女は即座に入水して死ぬつもりだつたといふ事であつた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...即座に物好きな旅行者の求めに応ずる...
谷譲次 「踊る地平線」
...と私は即座に決心して...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...クリストフに即座に作曲させることだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私がもし一言云い出せば、彼女は即座に、ええいいわ、と云うにきまっています...
豊島与志雄 「肉体」
...「二圓」と即座に女は答へる...
中島敦 「環礁」
...また即座に空想的な物語を考え出して...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...私は少しでも自分の判断を正確なものにしたいと思って、いろいろの多数の人たちの意見を聞きあつめましたが、その中でもっともいちじるしかったことは、私の知っている多数の共産主義者のことごとくが、一人のこらず判で押したように、しかも即座に、戦争勃発については北鮮には責任なく、アメリカと南鮮が陰謀し挑発したものであると確言したことです...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...かれは即座に引受けた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...即座に権兵衛をおし籠(こ)めさせた...
森鴎外 「阿部一族」
...結局同じような地形に向って新旧種々な地名が生じ一人旅の地理学者が即座に地名の意味を会得することができるという点においては...
柳田國男 「地名の研究」
...即座に諒解することは言うまでもなかろう...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...善哉善哉(よいかなよいかな)、これぞ天の助けというものだろう」と喜んで、即座に、誓いを立てて荷担(かたん)した...
吉川英治 「三国志」
...いざ、後ともいわず、拙者の首を、小牧山へお持ちあるがよい」治郎左衛門は、脇差に手をかけて、即座に、自決しようとした...
吉川英治 「新書太閤記」
...それは一国の領主が改宗して仏教排撃をはじめるや否や、即座に起った...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索