...即座に平癒したとか...
芥川龍之介 「酒虫」
...さうすると即座に山彦のやうに返つて來るものは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私は即座に衣服を着...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...即座に私の命のなくなることを思えば...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...即座に舟の上に引上げられた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...テツさんを見送つてやらうと即座に覺悟をきめた...
太宰治 「列車」
...引きかえに金を渡す者からはむろん即座に受け取るが...
夏目漱石 「三四郎」
...どのようなお好みの品でも即座に御意にそいますよう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...」と私は即座に言つた...
北條民雄 「鬼神」
...即座に解雇しろとのお達しです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...わたくしが夫と結婚した唯一の理由は父の……」フィールド警部補が即座に割ってはいった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...この男は変化を即座に受け入れ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私は少しでも自分の判断を正確なものにしたいと思って、いろいろの多数の人たちの意見を聞きあつめましたが、その中でもっともいちじるしかったことは、私の知っている多数の共産主義者のことごとくが、一人のこらず判で押したように、しかも即座に、戦争勃発については北鮮には責任なく、アメリカと南鮮が陰謀し挑発したものであると確言したことです...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...即座に十常侍らの陥穽(かんせい)を看破(みやぶ)って諫めた...
吉川英治 「三国志」
...即座に三万の部下は藤甲を着こんで...
吉川英治 「三国志」
...「いけどりは?」と、尊氏がきくと、「両名は、即座に首切り、首のみをこれへ持参いたしました」と、そのふたりは、事もなげに、答えた...
吉川英治 「私本太平記」
...光秀はあらかじめ思い極めていることを即座に行わなければなるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...森どのには、即座に、長久手(ながくて)へ向われました」「聟(むこ)は、何と申した」「にんまり、御一笑なされて――さらば家康にきょうは見参(げんざん)の日か……と、すぐ馬上へ移られました」久兵衛からこう聞くと、「さもこそ」と勝入も、にことして、肚(はら)をすえたようだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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