...枯園(かれその)を見つつありしが障子しめ十一月十日 即事...
高浜虚子 「六百句」
...書(ふみ)読むは無為の一つや置炬燵(おきごたつ)二月十日 即事...
高浜虚子 「六百句」
...闘牛児居即詠・ひとりで生え伸びて冬瓜の実となつてゐる花柳菜たくさん植えて職が見つからないでゐる垣根へ□□げられた芙蓉咲いて・朝の茶の花二つ見つけた・菊一株のありてまだ咲かない可愛い掌(テ)には人形として観音像すこし風が出てまづ笹のそよぐ子供むしつては花をならべる日を浴びて何か考へてござる紅足馬居即事お約束の風呂の煙が秋空へ・夕顔白くまた逢うてゐる十月廿二日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...改作二句(源三郎居即事)・吠えて親しい小犬であつた・まづ朝日一本いたゞいて喫ひこむ□・旅はきらくな起きるより唄・雨をよけてゐるラヂオがきこえるハジカレたが菊の見事さよ(ハジカレは術語...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「其中日記」
...・山はひそかな朝の雨ふるくちなしの花・子供が駈けてきて筍(カツポウ)によきりと抜いたぞ赤い花や白い花や梅雨あがり降つて降つていつせいに田植はじまつた・花さげてくる蝶々ついてくる石鴨荘即事草山のしたしさは鶯のなくしきり(改作再録)・酔へばはだしで歩けばふるさと・さみだるるやはだしになりたい子がはだしとなつて・なんとよい月のきりぎりす・はだかで筍ほきとぬく・竹にしたい竹の子がうれしい雨六月廿七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...(十一月十日)墓地はしづかなおべんたうをひらく梅干あざやかな飯粒ひかる行乞即事あなもたいなやお手手のお米こぼれますまぶしくもわが入る山に日も入つた高知城お城晴れわたる蔦紅葉銅像おごそか落つる葉もなく土佐路所見重荷おもけど人がひく犬がひく十一月十一日 晴...
種田山頭火 「四国遍路日記」
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種田山頭火 「旅日記」
...道即事、事即道...
種田山頭火 「旅日記」
...即事さゝ彼の滋賀の縣の葱作り朶垣つくるあらき朶垣澁柿の腐れて落つる青芝も畑も秋田もむかし志賀の宮此舊都の蹟は洵に形勝の地なり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...事即理、理即事である...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...このうしろの天城山へでも飛んだのだつたらどうだらうといふ即事のユウモアであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その歯強くてややもすれば二重網を咬み破ったとさ(『即事考』四)...
南方熊楠 「十二支考」
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三好達治 「朝菜集」
...茶山は蘭軒を訪うた帰途「茗渓即事」の二絶を得た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...別に「即事」一、「題画」二の七絶があつて、並に製作の日を載せない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...歳晩即事は蘭軒の履歴に略すべからざる詩である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「閏六十四夜即事」の七絶一がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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