...一陣の風さえ添いて時雨の降ってきた時の即事であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...即事...
高浜虚子 「六百句」
...ぼうたんに風あり虻(あぶ)を寄らしめず四月二十五日 即事...
高浜虚子 「六百句」
...枯園(かれその)を見つつありしが障子しめ十一月十日 即事...
高浜虚子 「六百句」
...稍(や)やおくれたりといへども喜雨到(いた)る七月二十日 即事...
高浜虚子 「六百句」
...ラヂオよく聞こえ北佐久(さく)秋の晴九月十七日 即事...
高浜虚子 「六百句」
......
種田山頭火 「行乞記」
...あかつきのどこかで何か搗いてゐる朝風に竹のそよぐこと青田かさなり池の朝雲うごく・朝風の青柿おちてゐて一つおきるよりよい風のよい水をよばれたS家即事伯母の家はいまもちろ/\水がながれて・水でもくんであげるほかない水をくみあげる風ふくふるさとの橋がコンクリートふるさとのこゝにもそこにも家が建ち八月三日風...
種田山頭火 「行乞記」
...直線が直角にあつまつて変電所・閉めて一人の障子を虫がきてたたく・影もはつきりと若葉・ほろりとぬけた歯は雑草へ・たづねあてたがやつぱりお留守で桐の花・きんぽうげも実となり薬は飲みつゞけてゐる・くもりおもくてふらないでくろいてふてふこの児ひとりこゝでクローバーを摘んでゐる摘めば四ツ葉ぢやなかつたですかお嬢さん(途上即事)断想生活感情をあらはすよりも生活そのものをうたふのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...(十一月十日)墓地はしづかなおべんたうをひらく梅干あざやかな飯粒ひかる行乞即事あなもたいなやお手手のお米こぼれますまぶしくもわが入る山に日も入つた高知城お城晴れわたる蔦紅葉銅像おごそか落つる葉もなく土佐路所見重荷おもけど人がひく犬がひく十一月十一日 晴...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...病室即事・投げしは桜のつぼみのとくひらけ・木の実かさなりあうてゆふべのしづけさ製鉄所遠望・夜どほし燃やす火の燃えてさかる音途上・かなしい旅だ何といふバスのゆれざまだ三月十四日 晴...
種田山頭火 「道中記」
...次に「連作論」に引用された「病牀即事(びょうしょうそくじ)」を詠じた十首は...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...鯔(ぼら)は糸垂れてとる忍冬の花さきひさに鬼怒川にぼら釣る人の泛けそめし見ゆ即事鬼怒川の高瀬のぼり帆ふくかぜは樗の花を搖らがして吹く其二七月十一日といふより十日が程は全くくふ物を斷ちて水ばかり飲みて打ち過しけり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...事即理、理即事である...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...「九月七日即事...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...別に「恭奉元日即事瑤韻」の作があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「閏六十四夜即事」の七絶一がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「嘉永三庚戌冬夜直舎即事」の詩を抄出する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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