...私に即して行くべき道のいかなるものであるかを説こうか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかし時に応じ物に即して筆を採ったものであるから...
高浜虚子 「俳句への道」
...△生活の句とは――句は無論生活から遊離して作られたものであつてはならない、生活に即して、否、生活からにじみでた句でなければならない、生活の表皮や生活断片そのままの叙述は句ではない、日記の一節であり、感想の一端に過ぎない、生活そのものの直接表現、自然現象を通して盛りあがる生活感情、そのどちらも生活の句である...
種田山頭火 「其中日記」
...酒に即して自己を批判すれば...
種田山頭火 「其中日記」
...現代に即して自我の発露はどうすれば真実であるか...
種田山頭火 「其中日記」
...――事実に即していへば...
種田山頭火 「松山日記」
...真理は絶対的なものでなく人間社会に即して人間的に(「人本主義」)相対的なものに過ぎないという...
戸坂潤 「辞典」
...現在の諸事情に即して役に立つように具体化すことなのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...戯曲は元来何等かの舞台に即してるものである...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...編輯の技術の方はその現実の方に即しているだけに...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...しかしその立場が個人の自覚に即して一旦否定されるのでなければ科学的になることはできぬ...
三木清 「哲学入門」
...自己が自己を知ることに即して自己の根拠であるものを知ることである...
三木清 「哲学入門」
...人間はまたかくのごとく交渉する仕方に即して直接に自己の本質を把握する...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...後に実際に即して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...実生活に即している点において...
柳宗悦 「工藝の道」
...自分の直視にのみ即して考えてみるべきであった...
和辻哲郎 「転向」
...仏教の理解がかく日本人自身の内生活に即して始められたとすれば...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...それは我々の用語法における「感情」を対象に即して言い現わしたものと見ることができよう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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