...運命はこの危険なる時期に際して...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...生命の危険なき安全なる軍港をえらび与(あた)えたのに...
海野十三 「沈没男」
...何も危険な殺人罪を犯すことはないではないか...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...どんな危険なことがおこるかしれません...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...――蠅たゝき、蠅がきてとまるしかし、作者の人生観といつたやうなものが意識的に現はれてゐて、危険な句ですね、類句もあるやうですね、しかし、作者としては面白い句ですね、云々...
種田山頭火 「行乞記」
...獰猛(だうまう)で危険な土人たちが住んでゐます...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...それは危険なことだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...危険な意味を反覆説明して...
夏目漱石 「行人」
...恐らくより危険な敵ではあるのだろうが...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...この学説の危険な帰結は避けられない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...誰があの爆発の危険なんぞを想像することが出来るものか...
ゲオルヒ・ヒルシユフエルド Georg Hirschfeld 森林太郎訳 「防火栓」
...そんな危険な凶器が...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...ことごとく危険なすぐ男の手にわたされるようなきらびやかさであり...
室生犀星 「野に臥す者」
...併(しか)し一歩々々危険な境に向つて進むのだと云ふ考(かんがへ)が念頭を去らぬので...
森鴎外 「大塩平八郎」
...わずかの者より歩けない危険な道を案内するなら...
柳宗悦 「雲石紀行」
...いかに武田軍が一時は危険なる潰乱(かいらん)状態に陥入(おちい)ったか想像に難(かた)くない...
吉川英治 「上杉謙信」
...危険な四囲におかれてある身をも忘れさせそうなお蝶の艶な媚態をどうして憎めましょうか...
吉川英治 「江戸三国志」
...その発言者の前途は危険なものにならざるを得ない...
吉川英治 「新書太閤記」
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